ヌヌヌ????????休憩を挟んだ二部構成???
しかもアコースティックとエレクトリック???
会場に着いた私の頭の中は「はてなマーク」でいっぱいだった。
入り口案内に、今回のギグは二部構成だと記されていたからだ。
そんなもの今まで経験したことがないぞ。
ジョイントじゃぁあるまいし・・・・。
マットよ、あなたは一体何を企んでいる???
〜アコースティックセット〜
完全なアコースティックというよりは
大人しめの曲を立て続けに演奏する構成。
メンバーも4人しか出てこない。
座って気持ちよく演奏しているマットの表情は
「さぁ、オレより気分良くなれるヤツはいるかな??」とでも言いたげ。
本当に本当に気持ちよさそうに、そして楽しそうに歌い演奏するのだ。
スティールギターが私の頭を覚醒させ、
アコギの奏でる音にどこか懐かしさを覚え、
キーボードがさらにメランコリックにさせる。
何ということだ。
今私の目の前で演奏しているバンドが、本当にあのTHE RENTALSなのか??
最新アルバムからはとても想像できない展開だ。
ただただ淡々と演奏するメンバー。
私達は彼らの奏でる音に身を委ねることしか出来ないのか?
一体何が起きているというのだ??
これは何とも表現しようのない、最近の他のバンドでは見られないような、
かなり貴重なギグになることは間違いないし、
大人しいからといって私達の期待を裏切ったという感はまるでない。
いっそこのままでも良いくらいだ・・・。
〜エレクトリックセット〜
15分の休憩のあと、今度は何なんだぁ????!!!!
こっちは最初から最後までとばしすぎだ〜〜〜!!!!
も〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
さっきまで「あ〜、気持ちいいからこのまま続けてて・・・」と
思わせたくせに、うって変わって大暴れ!!!
水どころかしまいにゃ酒まで浴びせられる有り様になろうとは!!
マットよ、あんたはこのギャップを狙っていたのか!?
さっきまでのTHE RENTALSは自作自演の前座だったとでも言いたいのか!?
フルメンバー登場でのこちらのセットでは
もうもう拳上げまくり&ダイブしまくりのただの(!?)ロックバンド。
さっきのセットではあったはずの髪の毛がなくなってるヤツはいるし、
大人しく演奏していたヤツが急にそこらのの兄ちゃんの格好で現れるし、
ナイスバディー姉ちゃん二人が登場するや会場は大騒ぎ!!
マットも同じ人とは思えないくらい眼がイッてるよ!
ひ〜〜〜!!!つ〜ぶ〜さ〜れ〜る〜〜〜!!!
上から人や酒は降ってくるし、後ろからは殴られるし、
マットは接近しまくってくるし、
これが私達が「想像できた」THE RENTALSの姿だ。
楽しくてたまらん!!!!!!!!
ただそれだけ。それだけで充分だった。
しかしこんな対極的な構成にしたのは何故だろう。
最後は暴れまくって終わりにしたかったのだろうか?
私はWEEZER(マットが以前在籍していたバンド)のギグに行ったことがないし、
マットがどんなキャラの持ち主かも知らない。
だからこの構成が何を意味していたのかは正直よく分からない。
しかし今日の彼らのギグは、最近少しパッとしない私の生活に元気を与えたくれた。
「生きていれば感傷的になるときもある。
逆に何をやっても楽しくて仕方のないときもあるんだよ。」
ちょっと変わった構成でのこのギグで
大げさかもしれないがこんなことを感じたのであった。
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