Fountains Of Wayne at 渋谷クアトロ(1999年10月9日)
 満員御礼!!!! も〜すごいのなんのって、
とにかくみんなの「ワクワク」が
演奏の始まる前からフロア中に溢れていた。

 2ND「UTOPIA PARKWAY」のジャケそのままの青空の下で行われた
今年のフジロックでの公演も記憶に新しいところだが、
あの時は本調子じゃなかったのかも知れない、と思った今日の公演。
今回の単独来日では前回とギタリストの変更があったようで、
フジのときでは調子が悪かったのか、
前ギタリストであるJODYは酔っぱらっていて
ギターをまともに弾ける状態には見えず、
ややバンドの状態を不安視したのだが、
新ギタリストになったこともあってか、
今回の演奏は終始安定していて文句ナシだった。

 周知の通りこのバンドは、その楽曲がとーにーかーくー素晴らしい。
先頃出たthe beatlesの新作が売り上げランクで一位を記録したが、
このバンドの作品だってそうなっていいはずである。
the beatlesに負けないくらいのモノをもっているのだ。
しかもそれは「ホンモノ」である。
現に今日彼らの演奏を感じにクワトロに集まった人間全員が、
一体となってずっと笑顔でとにかく音楽が楽しくてしかたない!!
と言わんばかりの状態だったのだから、
それが彼らの「ホンモノ度」を証明している。

 最初からノリノリの観客の中で、
大人しく演奏に浸ろうと思っていた私も
周りの盛り上がりにつられて結局汗ダーダー。
でもただ暴れていたと言うわけではないのです。
ユラユラ揺れる気持ち良い曲もあるし、
そんなときに聞こえてくるギターソロは
何となく恥ずかしく聞こえることが多いのに、
それが彼らの場合、全く嫌みに聞こえず、
むしろそのメロディーが流れるのが自然であり、
それが私の心の中を優しくすっと通り過ぎるような感じ。
そんなときこう思った。
「あぁこのクワトロの天井を取り払って
突き抜ける空の下でこの演奏を聴きたい...。」と...。
目の前に浮かんでくるのはやはり「大空」なのだ。
私にとってfoutainsというバンドは大空のような存在なのである。
どこにいても必ず自分を見ていてくれる空。
幸せも不安も何もかも一気に包み込んでいるような
大きな、大きな、そして大切な存在。
その存在を否定することなどは決して出来ない......。

 そうそう、メンバーは相当(??)日本語に興味があるらしく、
CHRISは唐突に「ワタシタチハG○AYデス」などど言い出すし、
他のメンバーも松田優作バリの演技を見せつけてくれたりと、
ファンサービスも満点。
観客も「G○LAY最高!」などど言い出す始末で解除は大うけ!
ステージと客席があれほど一体となった
こうまで楽しいライヴもなかなかないだろう。

 さぁさぁそこのあなたも「fountains of wayne」という
米国産のステキな音楽を体験してみて下さい。
このバンドがどれだけあなたの心に大きな空を持ち込むか、
どれだけ気持ちのいい風を送り込んでくるか。
今こそ「あなたの自然体」でいいじゃぁありませんか。
report by 高田敏美
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