Atari Teenage Riot @ Akasaka Blitz (1st Oct. '99)
Revolution Action Japan '99 - ATR!ATR!ATR!
フジで見逃した人に朗報!!ATARI来日!それも東京・名古屋・大阪で各1日だけという貴重なギグ。
もう行くっきゃないでしょ、何をおいてもこの日はブリッツに結集だぁ〜〜!!!
と意気込んだ私と友人は会場に入った途端、顔を見合わせてしまった。な、何?この若さ。今まで行ったどのギグよりも平均年令低い!
あ〜あ、またも最高齢者かよ、などと悪態つき、ビールを買いながらふと友人の全身に目をやる。スケボーで遊んだ帰りだったこともあって私の今日のスタイルはそれほど違和感がないのだが、同行のスタイリストの友人のファンションは、ピッタリしたジーンズに華奢なミュール、Tシャツもロックテイスト溢れてはいるのだが、一見してそのへんのキッズと違って高そう!その上に大人のオンナ風カーディガンとゆー、何とも場違いで高級なモード感を醸し出しており、はっきりいってこの空間ではかなりババァに見える。
かかかかか、だめじゃ〜ん。
ま、そうは言ってもキッズ達から見れば私も立派なババァに見えてるんだろーけどそんなことにはお構いなく目くそは鼻くそを笑いつづける。
今日のギグはATARIの前にFEEVER、SHIZUOが出る予定。はじめて見るけどSHIZUO、結構いいじゃん、オタクっぽくてさ。
友人と話ながら見ているも、途中からちょっと退屈。悪くないけど、う〜〜ん、今イチ迫力に欠けるというかまだ自宅のベッドルームでシーケンサーいじくってるような感じ。
そして途中でTシャツ脱いだSHIZUOの背中がイジョーに猫背で、偏屈な中学生の甥っこを見ているような気持ちになってしまう。
あぁ、いかんいかん、オバモードも入ってしまう。
それよりもさ、はやくATARIだしてよ〜〜、待ちくたびれたよ〜。SHIZUOが退場した後にオーディエンスが騒ぐ。
しかしそれからが長かった。もしかして..もしかしてATARIなしか?!ちくしょーそしたら暴れてやるぅ〜。しかし出てくる気配はまだまだない。
待ちくたびれたワタシは思わずその場に座って眠ってしまった。と、突然のどよめきに焦って飛び起きると、やった〜とうとうATARI登場!!待ってたぜ〜!!
1曲目から飛ばしやがる!オーディエンスも長い時間焦らされてた為にしょっぱなから大暴れ!後方で見ていた私も我慢できずにモッシュピットへ直行。し、しかし!いや〜もー人間爆弾と化した兄ちゃんにエルボーくらわされるわ、小さな体に似合わずに凄い力で飛び跳ねまくるギャルに体当たりされるわ、巨体のジンガイにぶっ飛ばされ、しかもライブ中なのにくどかれるわで散々。「てめーの巨体が邪魔でアレックが見えねーんだよ、どけよ!」「WHY〜?」そこへまた後方からボディーサーフィン君が送られてくるわで、はっきりいって30過ぎのお婆様のわたくしが暴れることはもちろん快適に楽しむことなど不可能な環境。
あえなく20分程で、後方で靴が痛くておとなしく見ている友人のもとへボロボロになってカムバック。
あ〜いや〜、良くみえるわぁ。ちくしょーここで弾けてやるぅうう!!!と後方でエンジン全開。
ピョンピョンと跳ね回り、マイクをぶるんぶるんと振り回すアレック。こうやって見てるとアレックって結構クネクネしてるわー。なんだかナル入ってないかい?おお、アレックはデジタル・ハードコア界のブレッと・アンダーソンだったのね!
なんだかこのくねくねアレックが妙に可愛くて惚れてしまいそうだわ〜。きゃ〜☆と途中でステージ見る目が変わってくる。(苦笑)
それにボーカルのおねーちゃん、写真やビデオで見るのと違ってえらいボリューム!しかしそこがいい!スカートはいた片足を振り上げ歌うド迫力ボディに勇気づけられた女子は多いのではなかろうか。
そう思って、ふと辺りを見回すと女の子が多いんだよね〜。それも彼氏に連れてこられたって感じじゃなくて自ら弾けている。頑張れ!女の子!
それに、ただ暴れたいだけのヤツが多いのかと思ったけどどうやらそうでもないみたい。非常にポジティブにATARIのメッセージとエネルギーを受け取ってるという表現の方が相応しいのではないだろうか。いや、買い被りじゃなくて。偏見なく理解を深めようと努力するいいところって日本人には多分にあると思う。
曲間にアレックとハニンが何やら喚いているのだが声が割れてなかなか聞き取れない。「☆×■◯▽I wanna die〜!!F**in□×◯☆▲po〜li〜ce@◯●×☆!!!」あはははは、やっぱりあのNATO の空爆反対デモの逮捕劇にムカついてんだな〜。それにしてもこんなに叫んで喉から吐血したことないのかしら?お二人さん。
しかもMCの間にゼーゼーハーハー。いけいけ〜ATARI!
SPEEDでステージの熱も最高潮に達し、途中から狂乱のオーディエンスがステージに上がっては客席めがけてダイブ。しかもマイクまで奪われてしまうが「あ〜あ〜もうどうにでもしてよ」の開き直りの脱力。
ボディサーフしたままの女の子がマイクをつかみ「TENNAGE RIOT!」を絶叫。それに合わせて器材で遊ぶアレック。サービス満点!
最後までこんな調子のパワー全開ライブにエネルギー満タンだった私達も帰る頃にはもうヘトヘト。しかし新しいエネルギーを補給してきた気がする。
そしてステージの轟音が止んだ途端に自分の耳から耳鳴の轟音と筋肉痛がスタートした夜であった。デ〜ストロォ〜イ♪
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