Stereophonics @ Akasaka Blitz (11th Jun. '99)

 どのバンドのギグでも「一番前は盛り上がるが当然」と化している中で、
stereophonics がとにかく好きで好きでたまらなくて集まった人達全員が、
今日、ここ赤坂ブリッツでその思いを体全体で表現しに来た。
会場全体の雰囲気を味わいたくて、意図的に一番後ろで見たこのギグ。
その私の目に飛び込んできたのは、「生stereophonics」を体験していることが 楽しくて仕方ない、そんなオーディエンスの姿だった。
あぁ、今ここにいる人達ってみんな、
心の底からstereophonicsの全てを愛しているんだ...
ここでは会場の前も後ろも全く関係なかったのである...
一発目から異常までの盛り上がり。
それはまた、会場全員がハッピーになった瞬間だったのかも知れない。
「おいお〜い、ちょっと待ってくれよぉ〜!」
遅れをとった私はちょいと焦ってしまったのだった...

 最新作である彼らの2ndはロックテイストといっても、
それがこぎれいにまとまっているために、今日行ってみて、
ギグになるとあれがここまで勢いのある演奏に変化するものなのか、
と正直驚いてしまった。

 勢いといえばまずケリーのボーカルは本当に迫力満点!
そしてあの特長あるしゃがれ声で「hurry up and wait」を歌われたときには、
思わず目を閉じてその歌声に聞き入ってしまった。
でも目を開くとあの「筋肉ムキムキ」な人が歌ってる...
とても同一人物とは思えない(失礼!?)!!
何度聞いてもその歌声には涙がこぼれます。惚れました、マジで。
しかし今日は本調子ではなかったのか、
残念なことにギターがいまいちしっくりこない印象だった。
アルバムではギターがとても魅力的であるだけに、これはちょっと痛かった。
また、ドラムのステュアートの小技(!?)が会場を盛り上げていた。
自分もドラムをやるので、彼のパワフルなプレイには始終釘付けだった。
バンド全体の勢いを作っているのは間違いなく彼だろう。
ただ時に単調な部分を感じてしまったのだが...

 各人に特に目立ったパフォーマンスが見られたわけではなかったが、
スリーピースであそこまで気合いの入った演奏を繰り広げることが出来るなんて、
若手の中では相当実力を持ったバンドである証拠だ。
彼らが評価される上でよく言われることは、彼らの生み出すその楽曲の良さである。
地元ウェールズのカーディフ城で行われたギグは有名だし、
98年のフジロックにまで出たバンドにこんな事を言うのは筋違いかも知れないが、
彼らは今回、ブリッツよりももっと小さい箱でやるべきだったのではないだろうか。
彼らのギグに限らず、あの会場はどうも低音がこもってしまうきらいがあるのだ。
バスドラがボンボン言い過ぎたり、ベースも聞きづらかったりすることが多い。
彼らの素晴らしい楽曲を完璧に味わうには、もっと環境の良い場所で聞きたかった、
というのが正直なところだ。

 一人のオーディエンスとして、私は今回のこのギグに100%満足はしていない。
会場全体の雰囲気はとても気持ちのいいものだったが、
演奏そのものが素晴らしかったと言ったらウソになってしまう。
今日は本調子ではなかったんだと思う。
前述したとおり、特にギターの音は上手く出ていなかった。
彼らの他のギグを見たことがあるわけではないが、
おそらく3人とも今日の内容には納得していないと思う。
しかし、あそこまでオーディエンスを引き込む力があり、
かつあんなにも愛されているのだから、
これで調子が良かったら誰もが完全に圧倒されるギグになるはずである。
それを経験できなかったのは非常に残念だが、
また次回彼らのギグを体験する機会があったら、
今日みたいに大人しく見ることなんて絶対に出来ないだろう。

report by 高田敏美

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