kemuri @ Osaka Baysaide Jenny (24th Jun. '98)
KEMURI帰国第一弾ライヴ・レポート
KEMURIがかえってきた。全米40都市を回るツアーを体験し、9月に発売を予定されている新しいアルバムの録音を終え、日本に帰ってきたのが 6月8日。それからしばらくの休息の後にリハーサルを繰り返し、久々のライヴとなったのが今日、6月24日、大阪ベイサイド・ジェニーでのライヴだった。日本を離れる前のライヴが3月3日の恵比寿での公演。日本のKEMURIファンにとって約3ヶ月半ぶりのライヴとなる。
なんでもライヴは完全にソールド・アウト。数百人の人たちがわずかな望みを胸に会場に足を運んできたということだが、幸運なことに中に入れた1300人のひとりにはなれなかったということだ。スタッフに聞くと、この日が近づくにつれて、電話での問い合わせが増えだしていたということ。そんな人たちがもし仮にチケットを手に入れることができていたら、2000人は軽く集めていただろうと推測される。
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この会場を訪ねるのは初めてなのだが、大阪港のそばにあって、雰囲気はめちゃくちゃいい。でも、会場のなかに一歩足を踏み込むと、その熱気のすごいこと。正直言って... ここは暑い。異常に暑い。おそらく、バンドのタイプにもよるのだろうが、800人ぐらい入れば、かなりの暑さになると聞いた。そこに1300人。びっしり満員なのだ。おそらく、KEMURIの熱さにも触発されているのだろうが、ただ暑いだけではなく熱いというのが第一印象だ。なにせ会場の壁、特に鉄やガラスに水滴がついている。おそらく、35mmのカメラで撮影していたら、内部が水滴でぼろぼろになっただろう... と思えるほど。これほどの熱気を持った会場に入ったのは久しぶりだ。
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その時、演奏していたのがSuck Downというバンド。う〜ん、この連中、いい。基本的に海外のバンドを取材することが多くて、日本のバンドの... 特に、若手のバンドのことをほとんど知らないのだが、KEMURIと一緒にいると、面白い、そして、パワフルなバンドをいろいろ知ることができる。このバンドに関しては、また、東京に戻ってから彼らのCDをじっくりと聞いて、このページで紹介したいと思うけど、ラップとロックが合体したようなハードなタッチを持つサウンドは大きな魅力。忘れたくはないバンドだ。ただ、英語じゃなくて、日本語でやってほしいという気持ちは書き残しておきたいけど。だって、英語ばっかりじゃ、まるで70年代初期の日本のロック・シーンをみているようでつまらない。あれからの歴史を否定しているような気分になる。なによりも自分の言葉で歌うことが絶対に必要だと思うからだ。
さて、そこでKEMURIだ。この日の演奏は... 出演前にフミオに聞いたら、50分だということだったんだけど、軽く1時間は超えていたような印象が残っているのはなぜかしら。ともかく、この日の演奏曲目は17曲。まずはどんな曲を演奏したのかをお伝えしよう。
1.Prayer
2.Knockin' On The Door
3.Deepest River
4.Tiny Square Room
5.Birthday
6.Rainy Saturday
7.PMA
8.Workin' Dayz
9.Sunset
10.New Generation
11.Minimum Wage
12.Yellow Survivors
13.Don't Know
14.Ato-Ichinen
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15.Father's Mountain
16.Givin' Up
17.Along The Longest Way
KEMURIファンには一目瞭然だと思うのだが、今回演奏されたのは彼らのデビュー・アルバムからだけではなく、新しいシングルやアルバムからの曲も含まれている。が、そういった曲の数々がなんの違和感もなくすんなりとはまったのは、あの独特のホーンとパンクでスカなKEMURI独特の音が確立されていたからだろう。
まるでサウナ風呂のような熱気、そして、ちょっと滑りやすくなってしまったフロアのこと、あるいは、久々に日本に帰ってきて初めてのライヴをいうこともあったのだろう。正直言って、演奏が始まった頃、もうひとつバンドがひとつになっていなかったような気がするのだが、それはあくまで厳密に観察するようにライヴを見ていたらということ。パワーは相変わらずで、押しの迫力も申し分ない。特に中盤にさしかかった頃、そのぎくしゃくしたものがなくなって、演奏のノリは最高潮に達したかのようだった。
観客の反応もいい。このところ急速に支持者を増やしていることもあって、新しくファンになった人たちの反応が気になっていたのだが、新宿ロフトでやっていた頃のホットな雰囲気がそのまま大きくなっている。そして、まるでアンセムのように聞こえるKEMURIの曲の数々を... しかも、英語の曲が多いのに、大声で歌っている人の多いこと。これは嬉しい。
結局、なにもしないで立っているだけで汗まみれになるような状況を作り出したのが今回のライヴ。踊り狂っている人がどんな雰囲気になってしまったか、いとも簡単に想像できるだろう。そんなこともあって、ステージから水鉄砲やボトルから直で観客に水をぶっかけたり... だって、そうでもしないと、気絶してしまいそうなほどの熱さなのだ。とんでもない大騒ぎになって今回のライヴが終わった。
もちろん、観客同様、ステージで演奏していた面々も汗まみれだ。まるでサウナ風呂のような熱気に加えて、照明のライトが彼らをヒートアップ。くたくたになってショーを終えたというのが正解だろう。実際、「本当は、アンコールに出ていきたくなかったッスから」なんて冗談が飛び出てくるほど。ライヴが終わってからも、数十分は汗が止まらず、着替えもできなかったのがトロンボーンのマスイ。それでも、ファンの要望に応えてサインをしたり、あるいは、物販売場にでていったり... KEMURIの魅力のひとつがこれだ。常に全力疾走。そして、絶対にファンとの絆を保とうとする。これがある限り、KEMURIが消えてなくなることはない。火はいつまでも燃え続けるのだ。
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