近藤智洋 with 高橋浩司 feat.ヒサヨ @ 新代田フィーバー (10th Dec.'09)
新バンド誕生!? 続きは2010年へ
今年4月に行われたイベント、ハイ・フィデリティをきっかけにして生まれたユニット、近藤智洋 with 高橋浩司。地方へのツアーも含め、まめにライヴを重ねて来たふたりは、来年1月にはゲストベースにヒサヨ(東京ピンサロックス、ギー)を迎えてワンマンまでやってしまう。この日はその前哨戦。ワンマンのメンバー+対バンの藤井一彦(ザ・グルーヴァーズ)でのライヴだ。
まずは3人で近藤の曲"エヴリデイ&エヴリナイト"を。ふたりでのライヴの時もほぼ毎回やっている曲だけれど、ベースが入ると、ぐっと新鮮に響いてくる。ソロともバンドファミリアの時とも違う、シンプルだけどうねりのあるリズムに揺さぶられる感じ。これはメタルとパンクが大好きなドラマーと、ニューウェーヴ系のバンドに所属するベーシストが一緒に演奏することで生まれるグルーヴなのだ。これからもっともっと面白くなりそうな予感。3人でステージに立つのはこれが初めて。まだまだがっちりかみ合っているとは言えないし、それぞれの見せ方など課題もあるけれど、いい組み合わせだと思う。この「バンド」の中で、周りの空気を吸収して大きくなるシンガー、近藤智洋のパフォーマンスがどう変わっていくのかも楽しみのひとつだ。
 5曲目からはおまちかね、藤井一彦が登場。"ルート66"、"モナ"と、めちゃくちゃロックなナンバーを披露する。今回のイベントはアコースティック企画のはず……、センターはふたりともアコギをもってはいるが……。これは完全にバンドのライヴだ。近藤智洋と藤井一彦は同じ匂いをもっているのだろう。即席のセッションで、お互い自由に演奏しているのに、波長は合っている。その気持ちよくて、楽しい空気に引っ張られて、ドラムもベースも客席も笑顔で揺れた。
アンコールでは、偶然、近藤、藤井両氏が日本語訳にして歌っているというジョン・レノンの"ノーバディ・ラヴズ・ユー"を一緒に。一番を近藤が、二番を藤井がそれぞれの訳で歌った。元々はひとつの歌詞なのに、訳すと言葉の選び方ひとつでその人のキャラや、カラーが見えてくる。日本語とはおもしろい。それぞれのライヴに行って聞き比べてみるのもいいかもしれない。
ライヴが終わって思ったことは「もうちょっと観たい」。30分という短い出番だったことと、時間を感じさせないライヴだったこと、近藤智洋 with 高橋浩司 feat.ヒサヨが次が気になるバンドだったこと。その3つが合わさっての感情だった。普段は漫才コンビのようにしゃべりまくるふたりも、今日は完全にミュージシャンだった。1月のワンマンでは、どっちに転がるのだろう? クールなバンドかヒサヨも巻き込んで漫才トリオか、その両方か。どちらにしても3人で創り上げる空気を、たっぷり吸い込めることに変わりはないのだ。

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近藤智洋 with 高橋浩司のワンマン!
2010/1/13(wed) @高円寺HIGH
open18:30 / start19:30
adv. : 3,000yen door : 3,500yen + 1D
Live : 近藤智洋 (Gheee / ex-Pealout) with 高橋浩司 (Hariss / ex-Pealout)
Guest Bass : Hisayo (Tokyo Pinsalocks / Gheee)
*詳細はこちらでご確認下さい
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report and photos by wacchy
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