buttonサンタラ @ 渋谷 B.Y.G (6th Feb. '08)
音を身近に感じる瞬間


Santara (サンタラ)
 歌声と共に豊かな表情を見せてくれる、ヴォーカル・ハープの田村キョウコ。その隣では、ギターの砂田和俊がブルージーな音を聴かせてくれる。この2人からなる男女ユニットのサンタラに魅せられて早5 年ほど。といっても、彼らの活動は1999年の結成から約10年だ。ちょうど半分となる時間の一部分を見てきたわけだが、彼らの音楽は何年経っても色あせない。

Santara (サンタラ) 毎回、ゲスト・ミュージシャンを迎えて行われているライヴ・イベント"クラブ・ベイスメント"の3回目。今回は、夕凪とプラスティック・モードのバンド活動やサポートミュージシャンとしても活躍中のドラマー、藤山"ヤモリ"朋哉がはるばる兵庫県から駆けつけてきてくれた。サンタラとは6年ぐらいの付き合いになるという。彼が加わったことによって、バンドの一体感を存分に味わうことができた。

 まずは、彼らの楽曲の中でもロック色の強い"街が死んだら"からライヴはスタート。そして"Peace(ピース)を一本"へと展開し、妖艶な音色を響かせていく。脳裏に浮かんでくるのは、男女の絡み合いから生まれる感情が徐々に変化していく様子。途中、ロックグラスを手にしながら歌うヴォーカルの田村キョウコの姿に、一層イメージが掻き立てられ、より鮮明な映像が頭の中に映っていく。また、彼らの音楽は、穏やかな風景や季節の色をも感じさせてくれる。そのうえ、懐かしい優しさが歌詞の中に含まれていて心地がいい。第一部で披露された新曲"Invitation(インビテーション) "は、まさにそれだろう。

Santara (サンタラ) そして、全6曲が演奏されたあとに小休憩。50席ほどのテーブル席があるフロアで、お酒を味わう人、食事を堪能する人、読書をしながらのんびり過ごす人などと皆リラックスしているよう。安心感があるともいえるだろう。会場となる渋谷ビー・ワイ・ジーの雰囲気とメンバーの親しみやすい人柄がマッチし、ゆったりした空間を作りだしていた。

その後、15分ぐらいの間をあけて第2部へ。 最初にサンタラの2人が登場し、まだ完成途中という新曲の"観覧車"とオフコースのカバーで"僕の贈りもの"を続けて演奏。この日、バンド・サウンドで楽しませてくれた彼らだけに、このしっとりしたアコースティック・ナンバーには、ずいぶんと聞き惚れてしまった。ただ、それは私だけではないだろう。次第に目を閉じて、彼らのサウンドに身を委ねていく人達の多さが物語っていた。

MCでは、少し下ネタを飛ばしながら会話するなど、飾らない素のままの彼らを見ることができたように思う。なんともアットホームで、自然体のステージを繰り広げてくれた。同イベントの次回は、4月にヴァイオリン・ギターのMartin Johnson(マーティン・ジョンソン)を交えてのライヴになるとのこと。ひとりで行ったとしても、充分に馴染める空気感を体感してもらいたい。

そして、6月にはアルバムを発売する予定の彼ら。どんな世界観が広がっているのだろうかと気になって仕方がない。
Santara (サンタラ)
--> photos

-- setlist --

-- 1st set --
街が死んだら / Peaceを一本/ 100 miles 〜虹を追いかけて/ ロージー/ Invitation (新曲) / 今夜はきっと眠れない

-- 2nd set --
観覧車 (新曲) / 僕の贈りもの (カヴァー曲、小田和正) / Nobody Girl , Nobody Boy (新曲) / LUST FOR LIFE (カヴァー曲、イギーポップ) / ROW THE BLUES / 三番目の恋人 (新曲) / UPSIDE-DOWN

-- encore --

公園 / 夢の中まで

(観覧車、僕の贈りものの2曲はサンタラふたりでの演奏。)


report by ai and photos by naoaki
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サンタラ・ライブスケジュール

09/02/12 フリージアとショコラ @ 渋谷duo MUSICEXCHANGE
09/04/18 CLUB BASEMENT VOL.4 @ 渋谷 B.Y.G

詳細はこちらでご確認ください。

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"Hey,Romantist!" (国内盤)

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"High&Low" (国内盤)
インディ時代の幻の名盤にレアなライブ音源を加えて復活です。


Previous works

"100 miles~虹を追いかけて [Maxi] "(国内盤)
"Wait, Catch & Run "(国内盤)
"思い過ごしの効能(Single 3trax)"(国内盤)
"RIVERMOUTH REVUE "(国内盤)
"うそつきレノン(Single 2trax)"(国内盤)
"バニラ(Single 2trax)"(国内盤)
"High & Low"(国内盤)

Compilation

"山崎まさよしトリビュート・アルバム『ONE MORE TIME,ONE MORE TRACK』 "(国内盤)


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button2009

button音を身近に感じる瞬間 : サンタラ (6th Feb. @ 渋谷BYG)
button語り継がれてほしいもの : 寿 [kotobuki] (31st Jan. @ 新大久保アールズコート)
button見えない繋がり : スターズ (10th Jan. @ 渋谷クラブクアトロ)

button2008

button心に散らばっていく光 : ジャスティン・ノヅカ (27th Oct. @ 原宿アストロホール)
button言葉よりも前に広がる想いを : te'(テ) (25th Oct. @ 渋谷クラブクアトロ)
button幸せな顔の連鎖 : 朝霧ジャム - イッツ・ア・ビューティフル・デイ! (4th & 5th Oct. @ 朝霧アリーナ)
button小さな世界を彩る : タフ・セッション (5th Oct. @ 朝霧アリーナ)
button羽が舞い上がるまでの成長を描写する : ピューパ (5th Oct. @ 朝霧アリーナ)
button家族で紡がれる風景 : キティー、デイジー & ルイス (5th Oct. @ 朝霧アリーナ)
buttonあなたが笑うから私も笑う : カミーユ (4th Oct. @ 朝霧アリーナ)
button声の行く先は触れることのない場所へ : カミーユ (4th Oct. @ 朝霧アリーナ)
buttonつま先から沸き上がる音 : スカ・クバーノ (24th Sept. @ 赤坂ブリッツ)
buttonCD review : color(カラー) : Lo(ロー) (13th Sept.)
buttonCD review : おやぢいらんかぇ~ : ペーソス (21st Aug.)
buttonCD review : ホーリー : ジャスティン・ノヅカ (15th Aug.)


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