Smashing Mag / Akainu（アカイヌ） @ Juso Fandango (23th Dec. '08)

　12月23日といえば大阪十三でのファンダンゴで毎年行われている赤犬祭である。結成15年目の節目にあたる記念すべきライブだ。毎年２日連続での赤犬祭りだ。毎年二日共ソールドアウトするのだが、今年は一日の開催なのでソールドアウトしない訳がない。

　開演前の会場はすでに人の熱気がありファンダンゴは人で動くのも困難なほどだった。会場には恒例の赤犬御神輿をメンバーで担いでの登場で一曲目の「乾杯！！ショッパイ節」が始まると会場はまさに乱闘の状態になった。

　アイリッシュ・トラッド、歌謡曲、スカをすべて混ぜ込んだ唯一無二の楽曲は見る人全てのテンションを上げていく。衣装交換の後に赤犬恒例となった「ゴールデンチャンスタイム」があり、巨大風船が客の頭上を膨らみながら飛び回り、中に当たり券を拾うと赤犬特性グッツが進呈されます。気になる商品はメンバーの冷蔵庫の中にあった10年前の生卵など、内容の濃いグッツがプレゼントされていました。

　また、赤犬祭を見るためにオーストラリアからやってきた謎の外人「デイヴ」が乱入。全裸になりステージを盛り上げていた。それに触発されたメインヴォーカル「アキラ」がライブ終盤で全裸になり「ええじゃないか！！」を大熱唱。その後ステージ上でビールがまき散らされ、会場は汗の匂いとビールの匂いで、カメラのレンズが曇るほど噎せ返る熱気だった。　

　会場のファンダンゴが壊れてしまうほど、ボルテージの上がったファンは拳を突き上げていた。あっという間に終わった11曲だった。ダブルアンコールを待つファンの声が10分近くも会場には響いていた。

　地元大阪でしか味わえない究極の赤犬の楽しみ方がこの「赤犬生誕祭」である。私が見た数々の赤犬のライブで最も盛り上がったライブだった。

-- set list --

1.乾杯！！ショッパイ節/2.イッキにいてまえ!/3.キネコ/4.ゼニゲバラ/5.ズキズキドキュン/6.レッツ!しだるまポルカ/7.だめだめ日和/8.バイキング/9.ユメ喰うな/10.U.N.C.O.～う●こが好きです～

-- encore --

1.恋はシグナル/2.ええじゃないか!!/3.エンディング