buttonグッバイマイラブ @ 新宿紅布 (15th Oct. '08)

新人ロック・バンドが駆けはじめる

Good Bye My Love
 東京にまたひとつのロック・バンドが産声を上げた。名前をグッバイマイラブといい、ハンバート・ハンバートの佐藤良成が新たに結成したバンドだ。といっても活動はすでに1年ほど前からはじまっており、この夏には名古屋や大阪を巡るツアーも行っている。バンドの内訳は佐藤がギターとボーカルと、学生時代からの友人である村井健也がドラムとボーカルを担当する。今年6月の時点ではドラムのメンバーが別におり、村井はギターを弾いていたのだが、ある日突然脱退が告げられたそうだ。そこで学生時代にドラムを叩いていた経験があるということで、村井はドラマーに転向したのだという。

Good Bye My Love 新人バンドらしく(?)、この日はライブハウスのブッキングによるイベント。3組の対バンを経て、トリに彼らが登場した。ハンバート・ハンバートでは主にアコースティックギターを使う佐藤だが、このバンドではエレキギターに持ち替える。ハンバート・ハンバートのファンからすると多少なり違和感があるかもしれないが、これはこれでまた格好良いのだ。対する村井は少し緊張した面持ちでドラムセットに座る。ギターを弾いていた頃はかなり伸び伸びとしていたのだが、ドラムはまだ慣れていないポジションなのかもしれない。とはいえバンド経験の長いふたりであるので、ライブそのものに戸惑いはない。「いち、にぃ、さん、しっ…」という村井のカウントとともに演奏がはじまる。前のめりなバンド・サウンドが会場中に轟いていった。

Good By My Love グッバイマイラブの音楽を文字で表すとすると、やはりロックという言葉が一番しっくりとくる。佐藤は歪みの効いたギターをかき鳴らし、村井は力の限り全力でドラムを叩き出す。そんな爆音のロックを響かせたかと思うと、歪んだギターの音色を伴奏にバラードを聴かせてくれることもある。演奏そのものは荒削りで大味な感もあるが、その核には美しいメロディーが据えられている。ハンバート・ハンバートでその才能をいかんなく発揮している佐藤作の楽曲もだが、村井が作り出す歌にも同じく注目したい。この日は演奏されなかったが、”ストーブ”という村井作の曲がまた聴き応えがあるのだ。余談になるが、このふたりによる合作の曲は、ハンバート・ハンバートの『まっくらやみのにらめっこ』に収録されている”枯れ枝”で聴くことができる。ぜひこちらもチェックしてもらいたい。

 演奏は30分程度だっただろうか。ライブをするにはまだまだ引き出しが少ないのだという。かといって活動がスローペースというわけではなく、多いときは週に2〜3回のリハをすることもあるのだとか。練習と試行錯誤を繰り返し、今はバンドの礎を築き上げている段階なのかもしれない。残念ながら次のライブは決まっていないそうなのだが、駆け始めたロック・バンドの行く末を今後も追い続けていきたいと思う。

Good Bye My Love
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