In Your Pocket @ Koenji High (5th Oct. '08)
-Fluke with Tomohiro Kondo & Kazuhide Yamaji-
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札幌東京ロック・サミット
- Part 2 -
目玉その2はフルーク・イン・トーキョー! 念願のギーとの対バン、さらにステージ後半にはこれまで北海道でしか観られなかったフルーク with 近藤智洋がとうとう東京に上陸、そこにdip(ディップ)のヤマジカズヒデも参戦ということで、そりゃあメンバーの気合いも尋常ではなくなるだろう。1曲目からかなり暴走気味にスタートを切った。いつもフルークを観るときは圧倒的にスピリチュアル・ラウンジが多く、あの空間に納まりきれないエネルギーが、逃げ場を失ってぐるぐる回っている感じがしていたのだけれど、ここでは思いっきり爆発した火薬がどこまでも飛んでいく。ベース、チャイが歌う新曲"ブルー"はがなるだけではない、フルークの新境地。ミディアムなテンポにのった歌と音が、ぐんと伸びていく感覚が気持ち良かった。後半は、最後のお楽しみにむけて、もう一度テンションをマックスに。勢い余ったギター&ヴォーカル、新保はフロアに下りて、先に出た某ヴォーカリストのお株を奪うパフォーマンス。仲間でいっぱいのフロアもそれを受け止め、一緒になってグルーヴを作り上げていた。ステージに戻り、フルークの曲を締めた後は、お待ちかね、目玉その3、近藤智洋、ヤマジカズヒデとのボーナス・ステージだ。
うつむき加減で足早にステージに上がり、黙々と準備をするヤマジと、脱力系MCで会場を和ませる近藤。対照的な雰囲気で登場したふたりだけれど、演奏がはじまれば同じロッカーの血が騒ぎだす。"She broke my heart's edge(シー・ブローク・マイ・ハーツ・エッジ)"、"C.M.C."、"Get Everything(ゲット・エヴリシング)"とルースターズのカヴァーをノンストップで鳴らす姿は圧巻。鳥肌が立った。最後は大暴れついでにドラム・セットに上がった近藤と、ステージに再び降りていた新保が磁石に吸い寄せられるように接近、ジャンプした近藤の着地点に入り込んでしまうハプニングが。大事には至らなかったけれど、まったく、最後までドキドキさせてくれるのだ、この人たちは。
ライヴが終わった後も会場は興奮冷めやらず、札幌も東京も関係なく親交を深めあう姿があちこちでみられた。東京と札幌は地続きではないけれど、人と人、音楽と音楽、音楽と人のつながりは確実にある。それを作っているのは、フルークであり、新保さんであり、スピリチュアル・ラウンジであり、そこに出演するアーティストであり、オーディエンスでもある。そういうことを実感させてくれた、地域交流戦みたいなイベントだった。
フルーク ライヴスケジュール
08/11/1(土) 札幌スピリチュアル・ラウンジ
08/11/23(日) 札幌スピリチュアル・ラウンジ
08/11/29(土) 旭川カジノドライブ
08/12/14(日) 札幌サウンド・クルー
詳細はオフィシャルサイトでご確認ください。
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report and photos by wacchy
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mag files : Fluke
札幌東京ロック・サミット : (08/10/05 @ Koenji High) : review and photos by wacchy
photo report : (07/03/25 @ Sapporo Sound Crue) : photos by wacchy
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