スターズ & ブロークン・ソーシャル・シーン @ リキッドルーム恵比寿 (6th Mar. '08)
カナダ・オルタナティブ・シーン最後の大物なんて謳われるブロークン・ソーシャル・シーン(以下BSS)と彼らが運営するレーベルARTS&CRAFTSの看板バンド、スターズのカップリング来日ツアーとなった今回の好企画。東京2DAYSの内の1日目である恵比寿リキッドルーム公演は早々とソールドアウトとなっただけあって、世間でもかなりの期待も集めていたようです。
フジ・ロック・フェスティヴァル '06出演での好パフォーマンスの噂だけ聞いていた僕も今回が初見、ここはじっくりと観させて頂こうと思っていたのではありますが…… 終わる頃には絶叫と大興奮の渦巻く夢の中、ちょっとした放心状態。これは早くも2008年のベストアクトではなかろうか!?
スターズは約45分、BSSは約2時間、ほぼ定時に始まり、終わる頃には22時も過ぎていたこの日でした。
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part1 -ベッドルームから世界の果てまで -(スターズ)
昨秋"イン・アワ・ベッドルーム・アフター・ザ・ウォー"というニューアルバムをリリースしたばかりのスターズ。はっきり言ってこのアルバムがなかなかの美メロな良曲揃いなものだから、正直言うとBSSよりもスターズに僕はかなり期待していたのです。
"The Night Starts Here"夜はここから始まる…という名の歌から始まった今夜のショウは短いものではあったけど、メインボーカルのトーキル・キャンベル(Torquil Campbell、ソロでは"メンフィス"で活動)と紅一点"ミス・カナディアン・スモーキー・ヴォイス"のエイミー・ミラン(Amy Millan)でのツインボーカルが、夜の闇を打ち破り、彼らだけの世界を見せつけてくれた。二人はまるでこの世の果てに取り残された人類最後の男と女のように、ひとつの決意みたいなものを歌い上げていたように思った。
80年代の英国バンド“スミス”もどこか彷彿させた。16ビートで刻む速いテンポのハイハットの曲が続いたり、時折トーキルのボーカルスタイルもモリッシーっぽい早口かつ不器用な感じもあったりと、彼らのルーツもたっぷりと垣間見ることができた。初期レディオヘッドのような繊細な熱さも個人的には感じつつ、イギリスからカナダへと渡ったブリティッシュな魂を感じる。
リズム隊はどちらかというと緩めの演奏ではあったけど、補って余りあるメロディーと楽曲、それにCDでは感じる事のできない熱……。"One More Night"でのトーキルが吹いたトランペット、僕が一番聴きたかった"Ageless Beauty"、そして"Take Me To The Riot"での高揚感!ラストはしっとりと「これはモントリオールから君たちのために」と曲解説のあった"Your Ex-Lover Is Dead"で締めてくれたカナダの星達=スターズでありました。期待を真正面から力強く弾き返してくれた彼らに脱帽だ。
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review by kemji and photos by hanasan
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