buttonア・フラッド・オブ・サークル @ 下北沢シェルター (6th Mar. '08)

ロックンロールの引力


A Flood Of Circle
 子どもが育つのは早い。スマッシング・マグの女子スタッフをして「頑張れば産める!」と言わしめた若きロックバンド、ア・フラッド・オブ・サークルは、今日も元気に育っている。

A Flood Of Circle 3ヶ月ぶり、2回目の自主企画。老舗ライブハウスは若いオーディエンスであふれ、ロックンロールを求める者の熱気で充満している。今、彼らの渇望を最も癒してくれるのがフラッドなんだな。友だちや知り合いが多かったフロアが、次第に"ファン”で埋まり始め、ライブハウス内の雰囲気が変わりつつある。「まあ、立派になって」と、順調な成長ぶりに目を細める親戚のおばちゃん気分だ。

 ボーカルの佐々木が「おはようございます、ア・フラッド・オブ・サークルです!」と叫んだ瞬間、バンドもオーディエンスもスイッチが入る。力強くてとんがっててちょっとだけ湿り気を帯びたライブの始まりだ。くーっ、今日もかっこいいなあ。

 1曲目"泥水のメロディー"は、5月に発売される2ndミニアルバムのタイトル曲。助走なんて全然なくて、一気に全力疾走。こっちもグァンッとテンションが上がって、息をするのA Flood Of Circleも忘れて一緒に走り出してしまう。この「問答無用にロックな感じ」が、フラッドの魅力。たとえば自転車のペダルを漕ぐ足に力が入ったり、歩調を早めて肩で風を切ったりする感じ。フラッドの音楽は、聴いた者の内に潜む何かを突き動かすエネルギーをはらんでいる。

 フラッドとオーディエンスは一緒になって走り続ける。特に、現時点での代表曲"ブラックバード"の時は、そりゃもうエネルギーのぶつかり合いがすさまじく、フロアの混沌ぶりが嬉しくて思わずニヤニヤしてしまった。これが初めて作った曲なんだから、本当に恐るべき子どもたちだ。見据えた未来に向かって、ぶっとく、たくましく、なおかつ軽快に駆け抜けていく。アンコールを含め全10曲。最後まで疾走感が途切れることはなかった。

 フラッドはまだまだ成長課程。4人が紡ぎ出すグルーブは、これからさらに太いうねりとなって世界を飲み込んでいくだろう。満面の笑みを浮かべたオーディエンスが両腕を掲げて飛び跳ねている光景が目に浮かぶ。計り知れない可能性にゾクゾクしながら、成長を見守っていきたい。
A Flood Of Circle

report by satori and photos by saya38
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