buttonザ・ナイトウォッチマン
@ 心斎橋クラブクアトロ (12th Feb. '08)

行動し続ける男

The Nightwatchman (ザ・ナイトウォッチマン)
   たとえ言葉が理解できなくとも、音楽を通して「何か」を感じとることは可能だと思う。 そうした体験から何かが大きく変わることはなくとも、今まで知り得なかったようなことに興味を抱くキッカケにはなるかもしれない。 きっとこの日ここに集まった人たちにもそうしたことが起こったのではないだろうか。

   ゆったりと眺められるくらいの客数で、じっくりとトムの声に耳を傾けることができ、ありがたいことに通訳さんまでついていて、 たくさん笑わされ、いろいろなことを考えさせられ、とてもいい時間を過ごせたとしみじみと感じる、そんなライブだった。

   幸か不幸か、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンやオーディオスレイヴでのトム・モレロをほとんど知らない私にとって、 初めて見た「トム・モレロ」はこのザ・ナイトウォッチマンだった。昨年5月、ロンドンのウェンブリー・アリーナで1万人ほどの観客を前に、 たったひとりアコースティック・ギター1本でステージに現れたその姿は今でも脳裏に焼きついている。 いくつかのシンプルな英単語が、その本来の意味をなす重さを持って放たれた瞬間、 いかにヘイワでナマヌルイところで生かされているのかということを感じた。 あんなに広いアリーナの舞台であるにも関わらず、フツーにコーヒー・ハウスで演奏しているかのように観客とやりとりしてしまう姿も印象的だった。

The Nightwatchman (ザ・ナイトウォッチマン)    たとえ観客が何千人だろうと何百人だろうとザ・ナイトウォッチマンのスタイルは変わらない。 この日、レトロなサングラス姿で彼がステージに現れた時にはどういう展開になっていくのか心配したが、 ライブが進むにつれ、会場内はほっこりするような空気に包まれていく。 チューニングの合間さえ客を退屈させない演出をみせてみたり、ステージ近くにいた外国人に「どこから来たの」と話しかけるなんてことも。

   「先日のレイジのライブに来た人は?」とトムが尋ねれば、当然ながら多くの手が上がり、 「それなら逆に行かなかった人は?」と返されれば、誰ひとりとして挙手する者はなく会場内はシーンと静まりかえった。 「ここにいる人全員がレイジのライブに行ったの?」とかなり驚いた様子のトム。 マイケル・ムーアが監督を務めたレイジのプロモーション・ビデオ撮影時のエピソードなどもあり、 「レイジのトムが好き」という人も退屈はしなかったはずだ。

   シカゴでクラッシュのライブを見てジョー・ストラマーから多大な影響を受けたこと、 いまだ復興のなかなか進まないニュー・オリンズを訪れ天災ではなく人災だと痛感したこと、 グアンタナモでの非人道的な行いのことなど、曲の背景について通訳をはさみつつ丁寧に話し、 『ワン・マン・レヴォリューション』のアルバムからだけでなく、制作が予定されている次回作からも数曲披露してくれた。 彼がテーマにしなければならないことは増えるばかりで、さまざまな形で活動し続け、 まだまだザ・ナイトウォッチマンとしても歌い続けなければならない時代が続いてしまうのだろうか。



*写真は2/13渋谷クラブクアトロのものを使用しています。


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