button"ワッツ・ゴーイング・オン vo1.1"
feat. ザ・ボゥディーズ、アヴェンジャーズ・イン・サイファイ、ア・フラッド・オブ・サークル
@ 下北沢シェルター (28th Nov. '07)

ア・フラッド・オブ・サークル - 未来は君達の手の中 -
A Flood Of Circle
 ア・フラッド・オブ・サークルとの出会いは今年の夏。他のバンド目当てで行ったライブハウスに彼らはいた。事前に知っていたことといえば、「フジロックのルーキーステージに出ていた」くらい。いやー、油断してた。びっくりした。フラッドのライブが始まった瞬間、ビリビリッときた。ううん、ビリビリなんてもんじゃない。高圧電流で真っ黒こげになって、全身チリチリ。

A Flood Of Circle フラッドを知らなかったあたしのバカ! ルーキーで見なかったあたしのバカバカバカ! 後悔してもしきれないほどに、一瞬にして彼らの音楽に夢中になった。フラッドの奏でるロックは、鋭くて猛々しくて、でもやさしかった。音楽がかっこ良い、ただそれだけで涙が出るなんて、久しぶりだ。震えた。その後、もちろん目当てのバンドも出てきたけど、正直、覚えていない。それくらい、完全にフラッドにもっていかれてしまったのだ。

 心奪われてボーッとしたまま帰宅して、ア・フラッド・オブ・サークルについて調べてみた。目を疑ったね。なんだよ、「1986年生まれ」って! しかもバンド結成は2006年。活動歴はまだ1年たらずってことだ。20歳そこそこの新人バンドがこんなに完成度の高いかっこ良さを備えていて良いのだろうか? シブ過ぎだろうよ。末恐ろしい子供達が登場したものだ。かくして、感電のショックが抜けきらないまま、現在に至る。

A Flood Of Circle 昭和育ちを唖然とさせた若きメンバーは佐々木亮介(Vo&G)、岡庭匡志 (G)、石井康崇(B)、渡邊一丘(Dr)の4 人。素顔の彼らはへにゃっとした若者。気負いなんてまったくない。ライブの合間に談笑している姿は、本当に普通の男の子達だ。ところが一転、ステージに上がれば、そこにいるのは男の色気ムンムンのロッカーズ。

 「いろいろなわずらわしさを部屋に持って帰って考えまくるんだ」と言って歌い上げる佐々木の声。それに呼応するように、岡庭、石井、渡邊が雄々しい音を重ねていく。21歳とは思えない大物感を漂わせ、荒削りながらも力強いパフォーマンスで、聴く者の心をえぐる。正攻法のロックンロールの力強さに、ただただ、圧倒されるばかりだ。

 フラッドの音楽は、悩みや苛立ちを内包していると同時に解放もしている。それは本人たちが「伝える」ということをはっきりと意識しているからだろう。「発する者」としての明確な自覚。それこそが、彼らの才能であり、実力であり、強さだ。かっこ良いったらありゃせん。時代を築いた多くの先達に続くんじゃないかな。君達ね、このまますくすく育って、てっぺんとっちゃいなさい。

 そう遠くない未来、ア・フラッド・オブ・サークルは音楽ファンの宝物になる。
A Flood Of Circle



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