ザ・ニュー・ポルノグラファーズ @ ココ、ロンドン (4th Oct. '07)
大所帯カントリィ
カナダ出身の8人組バンド、ザ・ニュー・ポルノグラファーズ。バンド名からすると何だかギラギラとしたエロティックな集団が目に浮かんで来るが、実際のところは年齢層の高めなメンバーに、清楚で美人な女性キーボーディストが加わった至って普通の人達だ。公式プロフィールには8名の名が連なっているが、今夜ココのステージに上がったのは総勢5名のメンバー。過去に3枚のフル・アルバムをリリースしているものの、認知度は今ひとつ。今年参戦したグラストでもパフォーマンスしたらしいのだが、目当てのバンドを観るべく駆けずり回っていたせいで、その機会も見逃してしまっていた。ロウファイというのではないが、牧歌的なカントリィを、バランス良いバンド・サウンドに乗せた彼らの音楽は、控え目だけれどもほがらかな余韻が残る。
試聴した楽曲から想像する以上にロック・バンドとしてのアプローチが強いライヴ・アクトである。まあ、先述した様に、若さいっぱい、といった風体ではないので、弾ける情熱爆発のエモーショナルな展開ではないし、何て事はない、よくあるロック・バンドの一つ、と形容するより他ないのだが、メロディのそこかしこに、ビーチ・ボーイズや、キッチュさを取り払ったフレーミング・リップスの面影が重なり、耳心地の良いサウンドを奏でていると言える。全体を通してみれば、カントリィとロックを組み合わせたイージー・リスニングといったところ。一つ一つの楽曲に心を奪われる様な起伏が感じられず、後半からは全ての曲が同じ様に凡庸に響いているという印象は拭えなかった。
同じカナダ発のバンドでも、アーケイド・ファイアのような、大所帯で交響楽団にも引けを取らないスケールの大きなパフォーマンスをする人達もいるし、瑞々しいメロディを讃えるブロークン・ソーシャル・シーンなどもおり、ここで彼らとスタイルを異にするこのバンドを比較してもあまり意味がないのだが、家で過ごしたり、車の中で聴くには害のない、あっさりとしたポップスではあるが、正直、ライヴを観て感動、エキサイティングだったとは言い難い。観客もどちらかと言えば棒立ちで眺めている人の方が多いという状態であった。気負いも野心も我関せず、という彼らのリラックスした佇まいは、控え目で気取らない音を好む人達には何かを感じられるかもしれないが。
-- setlist --
Munity, I Promise You / Use It / All The Old Showstoppers / The Electric Version / My Rights Versus Yours / Challengers / The Spirit Of Giving / All The Things That Go To Make Heaven And Earth / Unguided / Jackie, Dressed In Cobras / The Laws Have Changes / Twin Cinema / Mass Romantic / Sing Me Spanish Show
-- encore --
Testament To Youth In Verse / From Blown Speakers / The Slow Descent Into Alcoholism
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report and photos by kaori
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大所帯カントリィ : (07/10/04 @ KOKO, London) : review and photos by kaori
photo report : (07/01/19 @ Shibuya O-East, Tokyo) : photos by keco
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2007
食らえ、ライオット : ギャロウズ(26th Sept. @ エレクトリック・ボールルーム、ロンドン)
おしゃべりさえも歌になる : ファイスト(24th Sept. @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
マイノリティの救世主 : ザ・ゴシップ(14th Sept. @ フォーラム、ロンドン)
どうした!?ゴー!チーム : ザ・ゴー!チーム(12th Sept. @ エレクトリック・ボールルーム、ロンドン)
せつなさは、直立不動ロックと共にあり : ザ・ジーザス・アンド・メリー・チェイン(7th Sept. @ ブリクストン・アカデミィ、ロンドン)
健全・安全・好青年 : アスリート(5th Sept. @ HMV、ロンドン)
可愛いだけじゃあ、だめなのよ : ライロ・カイリィ(20th Aug. @ イズリントン・アカデミィ、ロンドン)
宵を彩るファンタジスタ : シザー・シスターズ(26th Jul. @ ジ・オートゥ、ロンドン)
悲しくても泣けない時がある : ブライト・アイズ(4th Jul. @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
大団円はもらった : ザ・ゴシップ(24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ワンダーランドはキリの良い所までが丁度良い : ミーカ(24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
叫ぶなら中身を詰めよ : ザ・ホラーズ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
夜を制した男 : イギー・ポップ・アンド・ザ・ストゥージズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
夢見る頃は過ぎない : パトリック・ウルフ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
不思議少女のラビリンス : バット・フォー・ラッシィズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
旬に乗ったらどこまでも : シーエスエス (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ビョークがビョークである所以 : ビョーク (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
洗練されしお茶目心 : ルーファス・ウェインライト (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
腐った魚は食えない : ジ・オートマティック (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
辿り着いたメッカ : クラクソンズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
紳士の奏でる狂奏曲 : モデスト・マウス (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
血は雨よりも濃く : ザ・クリブス (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
純粋なる純白 : ブライト・アイズ (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
ソウルが無くても昂るの? : ブロック・パーティ (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
胸に巣食うよ、インディ病 : ザ・ピジョン・ディテクティヴス (30th May @ HMV、ロンドン)
指先の革命 : DJクラッシュ (27th May @ ココ、ロンドン)
じゃじゃ馬歌姫、KO勝ち : ザ・ノイゼッツ (24th May @ ココ、ロンドン)
かくも熱き音魂 : コールド・ウォー・キッズ (21st May @ ココ、ロンドン)
グロウスティックの震撼 : クラクソンズ (18th May @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
大波に乗れ! : ザ・マッカビーズ (17th May @ アストリア、ロンドン)
嵐を呼ぶ男 : ザ・レモンヘッズ (16th May @ ココ、ロンドン)
虎穴に光る虎児の牙 : プル・タイガー・テイル (11th May @ プラウド・ギャラリィ、ロンドン)
娯楽なロックは裏切らない : マキシモ・パーク (10th May @ アストリア、ロンドン)
壊れたおもちゃ箱 : ディアフーフ (2nd May @ ココ、ロンドン)
命短し、踊れよ乙女 : キャンセイ・デ・セイ・セクシィ - シーエスエス (23rd Apr. @ アストリア、ロンドン)
汗くさメタルよ、さようなら : ロストプロフェッツ (23rd Apr. @ HMV、ロンドン)
腹に響くぜ、ロックン・ロール : ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ (18th Apr. @ アストリア、ロンドン)
大人しいのは見せかけさ : ピーター・ビョーン・アンド・ジョン (15th Apr. @ ココ、ロンドン)
金の卵探しはオール・ナイトで : ザ・ナインティーン・ハンドレッズ、ジャック・ペネイト、グッド・シューズ、ビッフィ・クライロ (13th Apr. @ フォーラム、ロンドン)
行儀良く聴きたい夜には : ジョアン・アズ・ポリス・ウーマン (12th Apr. @ スカラ、ロンドン)
眠れぬ森の王子 : パトリック・ウルフ (11th Apr. @ アストリア、ロンドン)
裸の俺様 : レイザーライト (8th Apr. @ アールズ・コート、ロンドン)
耳を肥やせ、インディ・ファンよ : リトル・マン・テイト (5th Apr. @ アストリア、ロンドン)
あと、もう一歩 : マキシモ・パーク (4th Apr. @ HMV、ロンドン)
泣く子も黙るライヴ天国 : フォール・アウト・ボーイ (2nd Apr. @ ハマースミス・アポロ、ロンドン)
二枚目の分かれ道 : ザ・レイクス (31st Mar. @ ブリクストン・アカデミー、ロンドン)
ボヘミアン・ラプソディ : ゲット・ケイプ・ウェア・ケイプ・フライ (30th Mar. @ フォーラム、ロンドン)
失われぬ青春ポップス : ザ・シンズ (28th Mar. @ フォーラム、ロンドン)
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