buttonザ・ダンディ・ウォーホルズ
@ エレクトリック・ボールルーム、ロンドン (3rd Oct. '07)

現代版、グラム・ロック


The Dandy Warhols
 こちら英国で2005年に放映された携帯電話会社ヴォーダフォンのコマーシャル・ソングとして流れた、"ボヘミアン・ライク・ユー"のヒットで知られる、アメリカはポートランド州出身の4人組、ザ・ダンディ・ウォーホルズ。インディペンデント・ラジオ局のXfmでもこの曲はひっきりなしにかかり、ライヴ会場のSEなどでもそれはそれは良く耳にする一曲だ。艶かしいリフのギターと、ルー・リードを思わせる、くぐもった、低音のヴォーカルが特徴の、正統ロックとグラム・ロックを融合させたサウンド・スタイルのバンドである。ここ最近はこれといった楽曲の発表もなかった彼らが、久し振りにロンドンにて2日間公演を、ライヴ・ハウスと称するに相応しい親密なエレクトリック・ボールルームにて行った。

 周囲に目立つのは、若手インディ・バンドの公演で見られる客層よりもやや高めの年齢層の観客達。ビールを片手に、前に、前にとしゃかりきに押し進むでもなく、ゆったりとした雰囲気の中でショウが始まった。薄暗い闇に4人のメンバーが並列になったシルエットが浮かぶ。バンドのセッティングとしては、得てしてドラムが一番後方にいるものだが、物理的に考えても音の強弱のバランスがあるため、それは至極当然なこと。しかし、アイスランドのシガー・ロスにしてもそうだが、彼らの場合もドラムスがヴォーカルとキーボーディストの間の前列に位置し、ほど良いバランスを保ちながら楽曲を聴かせる。コーラスに盛んに加わりつつのドラミングと、それに更に混じるキーボーディストのジアのヴォーカルで声の厚みが増し、華やかなグラム・ロックのテイストを匂わすメロディを強調。終始拳を突き上げ続ける様なロック・サウンドとは異なった、体をくねらせ、妖しくダンスをそそのかす退廃的な響きが、T・レックスや、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを偲ばせる。
The Dandy Warhols  アンコール無しで持ち曲をたっぷり聴かせた1時間半のパフォーマンスは、ほぼ、この心地良いけだるさが大人が楽しむひとときを生み、先述のヒット・ソングでは、若者が占めるフロアで縦ノリの場面こそあったものの、あれれ、という具合にその波はあっけなく引いてしまった。流れとしては、後半で熱くなったオーディエンスの気持ちを掴んで締める、という展開が欲しいような気もしたが、これはこれで彼らのスタイルなのだろう。小規模ヴェニューにもかかわらず、通常より倍のホール公演並みのチケットではあったが、人気が出るとより大規模な場所でしか観る事ができなくなってしまうことで、演じ手と聴き手に距離が生まれてしまう寂しさはファンにとっては相反する喜びと悲しみでもある。今回の彼らの会場選びが正しかったことは、ライヴが終わった後の人々の笑顔が十分証明していた。

-- setlist --

Be-In / UTBF / Junky / Talk Radio / You Love Me / Burned / Money / Mission Control / Last High / I Love You / Get Off / Horse Pills / Godless / Trucker / New New / Wasp / Bohemian Like You / Pete International Airport / Boys Better
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buttonおしゃべりさえも歌になる : ファイスト(24th Sept. @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
buttonマイノリティの救世主 : ザ・ゴシップ(14th Sept. @ フォーラム、ロンドン)
buttonどうした!?ゴー!チーム : ザ・ゴー!チーム(12th Sept. @ エレクトリック・ボールルーム、ロンドン)
buttonせつなさは、直立不動ロックと共にあり : ザ・ジーザス・アンド・メリー・チェイン(7th Sept. @ ブリクストン・アカデミィ、ロンドン)
button健全・安全・好青年 : アスリート (5th Sept. @ HMV、ロンドン)
buttonやんちゃな成犬、余裕のラスト : ザ・ストリーツ (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
buttonロックンロールでいいじゃない : ダーティ・プリティ・シングス (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button乗らずにいられぬこの挑発 : エム・アイ・エイ (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
buttonポジティヴは勝つ : ザ・ゴー!チーム (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
buttonブレーメンの音楽隊 : ザ・ランブル・ストリップス (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button一発屋の彷徨 : ジ・オートマティック (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button絡んでも、絡み足りない : フォーワード・ロシア (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button詩人がバンドを組んでみたら : アート・ブルート (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button燃える地球の裏側 : ボンヂ・ド・ロレ (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
buttonあまたのバンドと何が違う? : ザ・ウォンバッツ (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button日向で爆発、陽のパワー : ピーター・ビョーン・アンド・ジョン (26th Aug. @ クラッパム・コモン・パーク、ロンドン)
button可愛いだけじゃあ、だめなのよ : ライロ・カイリィ(20th Aug. @ イズリントン・アカデミィ、ロンドン)
button宵を彩るファンタジスタ : シザー・シスターズ(26th Jul. @ ジ・オートゥ、ロンドン)
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button大団円はもらった : ザ・ゴシップ(24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
buttonワンダーランドはキリの良い所までが丁度良い : ミーカ(24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button叫ぶなら中身を詰めよ : ザ・ホラーズ (24th Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button夜を制した男 : イギー・ポップ・アンド・ザ・ストゥージズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button夢見る頃は過ぎない : パトリック・ウルフ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button不思議少女のラビリンス : バット・フォー・ラッシィズ (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button旬に乗ったらどこまでも : シーエスエス (23rd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
buttonビョークがビョークである所以 : ビョーク (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
button洗練されしお茶目心 : ルーファス・ウェインライト (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
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button紳士の奏でる狂奏曲 : モデスト・マウス (22nd Jun. @ グラストンバリー、ピルトン)
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buttonグロウスティックの震撼 : クラクソンズ (18th May @ シェファーズ・ブッシュ・エンパイア、ロンドン)
button大波に乗れ! : ザ・マッカビーズ (17th May @ アストリア、ロンドン)
button嵐を呼ぶ男 : ザ・レモンヘッズ (16th May @ ココ、ロンドン)
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button壊れたおもちゃ箱 : ディアフーフ (2nd May @ ココ、ロンドン)
button命短し、踊れよ乙女 : キャンセイ・デ・セイ・セクシィ - シーエスエス (23rd Apr. @ アストリア、ロンドン)
button汗くさメタルよ、さようなら : ロストプロフェッツ (23rd Apr. @ HMV、ロンドン)
button腹に響くぜ、ロックン・ロール : ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ (18th Apr. @ アストリア、ロンドン)
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button行儀良く聴きたい夜には : ジョアン・アズ・ポリス・ウーマン (12th Apr. @ スカラ、ロンドン)
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