buttonザ・ミリマー・ディザスター
@ バーミンガム・アカデミー2 (14th May '07)

ザ・ミリマー・ディザスター


the Mirimar Disaster
  デビュー・アルバム『ザ・ミリマー・ディザスター』を3月に発売したシェフィールドの5人組ザ・ミリマー・ディサスター。そのアルバムの仕上がりたるや、とても同郷のアークティック・モンキーズや65daysofstaticなどと同じ2Fly Studiosで録られたものとは思えないほど素晴らしく、正直、初めて聞いた時は久々に「アルバムを聴いて震えがきた」というものだった。個人的には間違いなく今年のベスト・アルバムのひとつであり、デビュー・アルバムとしても過去に聞いた中でもベストな1枚である。

  確かに、1年前に今回同様65daysofstaticの前座として周っていた彼らを初めて見た時から「ヘッドライナーのバンドよりも上手いかも」と思わせる部分がなかったわけではない。しかしながら、ツアーの中盤からボーカル抜きの不完全な状態を強いられ、なんとも後味の悪い状態のまま終わってしまっていた。ところが、アルバムを聴く限り、心配だったボーカルも「歌う」ことを心がけているようになったことは明白。果たして、それがスタジオ・ワークだけでのことなのか、ライブでもきちんと生かされているのかが非常に気になるところであった。 the Mirimar Disaster

  地元シェフィールドの公演で65daysofstaticの前座としてステージに上がった彼らを見た瞬間、アルバムに封じ込められたエネルギーが「作り物」でないことが証明された。「うわぁ、たった1年でなんでこんなにカッコよくなっているんだ」とその成長ぶりに思わず感嘆の声を上げてしまう。2本のギターでザクザクと刻まれるリフ、時折緩やかにそして美しく奏でられる旋律。ズシズシと体に響いてくるリズム。ただ叫ぶだけを止め言葉を伝えるために歌うことができるようになってきたボーカル。凄まじいエネルギーで見る者を圧倒するそのパフォーマンスは前座とはいえ、圧巻。

   1週間後からは再びサポートとして65daysofstaticのツアー後半戦に同行していた彼ら。どこの会場においても、彼らを初めて見た人たちから「すごい」の声が多々聞かれ、思わず「でしょ?」とツッコミたくなるような思いがしたことが何度もあった。この日のバーミンガムでも然り。

  個人的な意見としては、このバンド、狭くて低いライブ・ハウスのステージよりも、広くて高い大きめの会場のステージの方が良く似合う。そのあたり、実はヘッドライナーだった65daysofstaticとは逆なのだが……。特に、最終日、ロンドンのココという会場でのザ・ミリマー・ディサスターはとてもステージ映えする存在で、思わず涙が出そうになてしまったほどだ。彼らにとってもベスト・パフォーマンスのひとつだったのではないだろうか。

  日本でもアルバムの発売があるかもしれないとのこと。もしそうなれば、ぜひ日本のヘビー・ロック・ファンにもその姿をナマで見てもらいたいものだ。いくら技術が進歩しても、某映像サイトでライブの様子を眺めるくらいではその良さは分かりませんから。

the Mirimar Disaster

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buttonザ・ミリマー・ディザスター (07/05/14 @ Birmingham Academy 2) : review and photos by miyo


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buttonまた来たのと言うなかれ : シックスティーファイブ・デイズ・オブ・スタティック (25th Mar. @ 渋谷クラブクアトロ)
button一度は見ておくべきもの : コンヴァージ (12th Mar. @ 心斎橋クラブクアトロ)
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