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feat. シアター・ブルック, 奥田民生, レヨナ, ダチャンボ, ケイソン, リコ・ロドリゲス・ミーツ・クール・ワイズ・メン, ヤオアオ, サンチ, タバコジュース... and more

- ケイソン - 旅人たちのブルース

Keison
 2FステージでYAOAO(ヤオアオ)の演奏を見た後、1Fのメインステージへと移動する。人の流れに身を任せてゆっくり歩いていると、ドアの奥から漏れる音が聞こえてきた。聞こえてくるのは生の歌声だ。フロアに到着しステージを見上げると、ギターの伴奏に合わせて歌うケイソンの姿があった。

 生で聴くケイソンの歌声はCDで聴いていたよりも数段深みがある。ドラムに椎野恭一、ベースに笠原敏行、ギターに大西ツルとKeisonを支えるのは盟友Magnolia(マグノリア)のリズム隊。土臭さが漂うブルージーな音がKeisonのしゃがれた歌声にマッチする。ステージを照らし出す深めの青と淡いオレンジの照明が会場に流れるメローな空気感を増幅させていた。

Keison イベントライブとういこともあり、盛り上がりを重視した選曲になるだろうという読みとは裏腹にゆっくりとした静かな曲続く。"Bottle(ボトル)"を歌うケイソンの表情からはどこか寂しさが汲み取れるような気がし、ただただ聴き入ってしまった。表情に、そして演奏に変化を感じられたのは次の"太陽"のとき。音に力強さが加わり、勢いを増していく。バンド全体から発せられる疾走感溢れる音は、雲の合間から太陽の光が差したときのような爽快さがあった。余談になるがこの曲、CDではレヨナがコーラスで参加しており、これが堪らなく良い。この日、シアターブルックのゲストとして出演が決まっていた玲葉奈がKeisonのステージにも飛び入りで参加するのではと期待していたのだが、それは残念ながら空想に終わった。

 「兄貴、お願いします」。佐藤タイジをゲストに迎えた際にケイソンの口から発せられたのがこの言葉だ。クシャッとした少年のような笑顔で迎えると、佐藤タイジもはにかむような表情を返す。佐藤タイジを中心に、人と人のつながりによって生まれたイベントだということが2つの笑顔から伝わってくる。締めの曲となったのは"Sky Time(スカイ・タイム)"。ケイソンと佐藤タイジによるギターセッションが始まると、たまらずサングラスの奥に表情を隠していた大西も参加する。演奏中はさほど表情に変化を見せなかったステージ上の男たちだが、終演後には満面の笑みを浮かべていた。固定メンバーではないものの、長年音楽という旅を共にする男たちだからこそ出せた音があったのだろう。ステージを後にする5人の男たちの背中がやけに大きく見えた。

Keison
--> Sanch

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