buttonコンヴァージ with エンヴィ @ 心斎橋クラブクアトロ (12th Mar. '07)

一度は見ておくべきもの


 完全にブッ飛ばされた。

 こんなに心が動かされたライブはいつ以来なのだろう。「いいライブだった」というありきたりの言葉では足りない。衝撃を受けたというよりも、「大切なものを見つけた」という感覚。あまりに凄すぎて、そして、あまりにもなぜだかうれしすぎて、途中で何度か涙が込み上げてきた。

 ショッピング・モールで流れてきたりすることはないのかもしれない。日常生活においてラジオなどで頻繁に耳にするといったこともほとんどないだろう。好んでヘヴィーな音を聞くというわけではない者にとっては出会うことのないバンドなのかもしれない。だが、もし、コンヴァージが近くの会場でライブを行うというのであれば、ぜひとも足を運んでもらいたい。きっと何かを得ることができると思う。何かを感じ、何かを考えることができると思う。

 実は、全くの予備知識なしで、いきなりのライブ。曲を聞いたことはないし、メンバーが何人なのかさえ知らなかった。どんなライブ・パフォーマンスを見せるのかなど、全く想像できず。そんな状態であるので、決して歌っているとは言い難いボーカルから歌詞の一部でも聞き取ることはできなかった。彼らの伝えたいことをコトバとして理解することはできなかった。もちろん、英語で歌うのであるから、私ではすんなりと理解できるはずはない。だが、そんなことは問題ではない。マイク1本で小さな体から発せられるすさまじいエネルギー。意志というべきかもしれない。人として失ってはいけない精神的な根幹における強さ。叫びさえも楽器であり、激しいドラムやギターの音と共に、たとえひとりでも闘いぬくような勇気をくれる。そんなパフォーマンス。

 あまりにもヘッドライナーの一撃が強烈すぎたため、せっかくのサポート・アクトであるエンヴィーの記憶が薄れてしまっている。こちらも素晴らしかったのだが……。

日本が世界に誇れるバンドのひとつと思いつつも、実際に彼らのライブを見るのは今回が初めて。ライブを見ながら「おもしろい」と感じたのは久しぶりだ。美しい爆音のインストゥルメンタル・バンドが一瞬にして全く違うラウドなバンドに変わる際のギャップ。ここにクセになりそうなくらいの魅力がある。

 このところ以前よりもいろいろなライブに足を運ぶようになり、さまざまなバンドを見る機会も増えてきた。技術的なことは分からないが、なんとも「上手に」演奏するこのできる人は増えているように思う。だが、どうにも「たましい」が欠けているというのか「気持ち」が欠けているというのか、少なくとも私にはそう感じるものが多い。ライブ中に「弾けばいいってもんじゃないでしょ」と思うこともしばしば。拍手をすることも減っていた。エンヴィーを見ながら本当に久しぶりに自然と拍手をしている自分がいた。

 派手な演出はなくとも、たとえ淡々とした演奏であったとしても、もう1組のサポート・アクトであったプレインズ・ミステイクン・フォー・スターズも含め、初めて見に来た者の心を掴んで離さないバンドたち。ライブ終了後の満足感の大きさたるや……。こんなに大興奮したのはいつ以来なのだろう。

report by miyo

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