キャレキシコ @ 心斎橋クラブクアトロ (24th Jan '07)
贅沢なひととき
キャレキシコの大阪公演、会場は心斎橋クラブクアトロ。開演20分前に到着したのだが、公演一ヶ月前に購入したチケットの整理番号から想像していた以上にガランとした場内に大阪の元気の無さを感じてしまった。
しかしながら、開演時間ともなるとちゃんと観客は集まってきていたのだが……。
それにしても、なんともいわゆる外国人率の高いことか。そのおかげもあって、自分がオオサカにいるのではないかのような気分で楽しませてもらえたかもしれない。
ステージ上でのバンドの様子はまさに福岡公演やボナンザというイベントのレポートに書かれてあるとおりであったので、臨場感あふれるレポートはそちらをご覧いただきたい。
さまざまな楽器をとっかえひっかえで演奏しているのだが、決してせわしく見えることなどなく、曲間のMCはほとんどないまま次々としかし自然な「間」で曲がつながっていくあたりの流れは「さすが」。
どんどんと彼らの音の世界に惹きこまれていってしまう。あまり曲を知らなくとも全く退屈させられることはないのだ。そして、それはやはりナマでしか味わうことのできない、経験を積みかさねてきたライブ・バンドの魅力のひとつでもあるのだと思う。
たとえ割れんばかりの大歓声がなくとも、演奏するメンバーの優しい表情を見ることができる規模の会場でゆったりと彼らの「巧さ」に浸れる機会があるなんて、なんとありがたく幸せなことなのだろう。しかしながら、バンドと観客のエネルギーのぶつかり合いで何かが生まれる瞬間を体験できるというライブの醍醐味が恋しいのも事実。
一曲目の演奏が始まった瞬間、記憶のフラッシュバックに襲われた。前作にあたる"Feast of Wire"があまりにも好評であったため「キャレキシコってどんなライブをするのだろう」と気になり、自分の目と耳で確かめに行った2004年の4月。
ロンドンにあるロイヤル・フェスティバル・ホールでかろうじて手に入れた席からは豆粒サイズにしか見えなかったのだが、あの日の音や歓声や映像の断片が鮮明に脳裏をよぎったのであった。
序盤、いきなり(確か3曲目)で'Quattro'が聞けてしまうなんて……。もう既にこの時点で満足。つい先日、ラブがオリジナルだったと知った'Alone
Again Or'をこんな近くで聞けるなんて……。終盤、前座を務めたアイアン・アンド・ワインも参加して数曲。これは……'Wild Horses'だ。
キャレキシコとアイアン・アンド・ワインによるコラボレーション・アルバム『イン・ザ・レインズ』にボーナス・トラックとして収録されているのだそうだ。
最初から最後まで「上手いよなぁ」と何度も思わず呟いてしまった個人的には大満足の素晴らしいライブだった。
タイプはいろいろあれども、いわゆる音楽好きの人ならおそらくこんな贅沢な機会をみすみす見逃すことはしないのだろう。しかしながら、大歓声でクアトロを包むことができないような現状は残念だと思う。
これから先、来日できるのは「いま」の「日本の商業音楽市場」で「売れる」ようなアーティストだらけになってしまったりすると悲しいよなぁ、などとつまらないことを考えながら会場を後にしたのであった。
なお、写真は22日の東京公演のものを使用しています。
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report by miyo and photo b hanasan
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