ザ・ヴュー @ HMV、ロンドン (22nd Jan. '07)
音も人も青春まっただ中
スコットランド、ダンディー出身の平均年齢18歳という、まだほっぺの赤みも取れないヤング・グループ、ザ・ヴュー。地元のライヴで着実に腕と評判を上げ、プライマル・スクリーム、ザ・クークスらのサポートも務め、NMEを始めに各音楽誌がこぞって推す注目の新人である。
本日UKにて発売のデビュー・アルバム『ハッツ・オフ・トゥ・バスカーズ』を記念してのインストア・イヴェントにその屈託ない笑顔と共に現われた4人のメンバー達。ポスト・パンクからガレージ・サウンドの到来へと革命をもたらしたストロークス、ザ・リバティーンズの流れを汲んだその音作りはまず何よりその下手ウマで、調子外れな危うさが目立つヴォーカルを中心に、青臭くも唸りの効いたギター・リフ、勢い良く叩かれるドラムに、テンポ良くドライヴするベース・ラインが彼らの若きエネルギーを余す所無く伝えている。
オアシスやザ・ヴァーヴを手がけたオーウェン・モリスがプロデュースしたこのアルバムは全14曲、そのティーンの失うものを恐れずに全力で攻め立てる楽曲の活きの良さと同時に、やっぱりこれまた若さ特有の繊細さが滲むバラードまで幅広く、緩急豊かに構成された一枚に仕上がっている。目玉が飛び出るほどのド級の新人という印象は正直無いのだが、良くも悪くもインディ・ロックの典型的ニュー・バンドということで今年のフェスティバルで揉まれたら、今後の展開も期待できるかも知れない。
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report and photos by kaori
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