button Theatre Brook @ Roppongi Super Deluxe (18th Nov. '06)

ライブバンド

Theatre Brook
 メンバー個々の演奏は今まで何度も目にしていながらも、シアターブルックを見たのはこの日が初めてだった。CDとライブの印象がこれほどに違うバンドは久しぶりだ。といってもCDの出来が悪いわけじゃない。ライブがあまりにも良かったのだ。この日の感想を簡潔に表現するのであれば、「やられた!」の一言に尽きる。

 スーパーデラックスのステージはフロアから数十センチほどの高さで、バンドとオーディエンスを遮る柵もない。生で音を感じたい人たちにとっては質素ながらも最高に贅沢なステージといえるだろう。時計の針が19時を刻んでから数分、圧巻と表現するしかないライブの幕が開けられた。

Theatre Brook 静かなジャムセッションから曲へと移っていく。約1時間の持ち時間がありながら、最終的に演奏されたのが6曲だけなのは、ジャムセッションが占める時間の割合が大きいからだ。佐藤タイジの発する言葉に耳を傾けようと思いライブに臨んだものの、このジャムセッションが気持ち良すぎ、聞き逃してしまった言葉も多い。

 「新曲をやろうとしているんですよ、これから。結構良いのができてるんですよ」。そう言って始まったのが新曲、"未来を今(仮)"。振り絞るような声から発せられた歌詞がとても印象的だったのだが、先にも書いた通りバンドの音に魅了され過ぎて、何と言っていたかすっかり忘れてしまった…。

ステージを彩る無数の光の粒子。これがシアターブルックの世界観を一層引き立てていた。VJ集団、OVERHEADSによる照明だ。光に照らされた壁は、ドクンドクンと生命の息吹のような鼓動を感じさせる。余談になるが、この夏「ひかり祭り」という廃校になった小学校を舞台に行われたイベントで見せたOVERHEADSの照明はすごかった。光を浴びた途端、動きの無い木々が突然グラグラと揺れだしたかのような錯覚を覚え、感動とともに少し恐怖したことを覚えている。

Theatre Brook この日演奏された6曲のうち、2曲が新曲だった。"未来を今(仮)"に続いて演奏されたのは、シンプルなロックンロール、"2000歳の誕生日(仮)"。この曲を支配していたのは沼澤尚のドラムではなかっただろうか。沼澤はシアターブルックファンのみならず、同業のドラマーからも圧倒的な支持を受けている。技術はもちろんのこと、太鼓を一発鳴らすだけで場の空気そのものを変えるドラミングには何度ため息をついたことか。屋台骨としてバンドを支えるだけでなく、バンドの色を変えるほどに印象深いドラムを叩くんだなぁとつくづく思わされた。

 後半に進むにつれ、拳を突き上げるオーディエンスが増えていく。最後は"立ち止まって一服しよう"でライブを締めた。ライブパフォーマンスに終始圧倒されっ放しだったのだが、途中「なんかここまで微妙な空気だけど大丈夫?」とMCで言っていたのが少し気になる。本気のシアターブルックはまだまだこんなもんじゃないってことなのだろうか?たった1度のライブでバンドを理解できるわけはない。またライブで彼らのパフォーマンスを見たいと心底思った。そう思


-- Setlist --

生理的最高 / It's your World / 未来を今(新曲・仮) / More Than A Woman / 2000歳の誕生日 / 立ち止まって一服しよう

Magnolia


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