モグワイ @ 難波ハッチ (8th Nov. '06)
轟きとどよめき
このところインストゥルメンタルの音楽を聞く機会が多くなってきていた。どこの何というバンドかを少し調べてみようと思うと必ず出てくるバンド名が「モグワイ」。もちろん名前は知っている。でも具体的にいろいろと音源を聴いてみたことはほとんどなかった。彼らのライブを以前に体験したとこのある人たちに話を聞いてみると、少なくとも私の周囲の人たちは「衝撃だった」とか「とにかく凄いよ」と答えてくれる。そして、「轟音」の文字。なんとも分かるような分からないような……。こういう時は、つべこべ言わずに自分自身で確かめればいいのだ。今年初めに来日した際は、残念ながらトーキョーだけだったのでその機会を逃してしまったし、フジロック・フェスティバルにも行くことができなかった。 が、今回はオオサカにもやって来てくれる。ということで、どうすごいのかを確かめるために難波ハッチへと向かった。
会場外に貼り紙が1枚。どうやら携帯電話による動画撮影が許可されているらしい。ただし、撮影したものはバンドに送るとこが条件。もちろんその送り先のメール・アドレスも書かれてあった。
そして会場内へ。柵の配置にやや戸惑う。大阪の元気のなさが見てとれる。こんなにハッチが小さく見えたのは初めてだ。モグワイではハッチが埋められないのか、来日ラッシュのせいなのか、それとも所詮オオサカは地方の一都市にしかすぎないだけなのか。
前座のラタタットはニュー・ヨーク出身。ギターとベースの2人組。エアー・ギター選手権みたいだと感じたのは私だけかも?そして見ていた場所が悪かったのか、音が大きすぎたのか、かなり耳が痛くなってしまった。
約30分間のセットチェンジの後、暗転。SEが鳴り響き、メンバーが登場すると低い声での歓声が上がる。どれが何という曲なのか、新しい曲なのか古い曲なのかさえも全く分からない私には実況中継的レポートをお届けすることができない。セット・リストを見ていただければ全体の流れは想像していただけるのかもしれない。演奏中は、じっと見ている、というか、どっぷり彼らの音世界に入り込んでいるように見える人がほとんど。曲が終わっても拍手の大きさは客数の影響もあって割れんばかりとは言い難い。個人的に興味深かったのはイントロが流れた時の観客の反応。「おぉっ」と低くどよめく声。あちこちから聞こえる。中には手を上げて反応する人もいた。「待ってました」ということなのだろうか。特に中盤から終盤にかけて何度も起きていた現象だ。
笑顔になるわけでもなく、胸が熱くなって涙が勝手に流れ出てくるわけでもない。残念ながら、私にとっての「初めてのモグワイ」は「衝撃」ではなかった。だが、生まれて初めて「轟音」とはこういうものだということを体感できた。まさに「とどろく」という言葉でしか表現できない音。デカイだけなら爆音と書けばよい。あれだけの音量で割れることも少なく、静も動もバランスよく鳴らすことができるのはまさに彼らだからこそ、なのかもしれない。
そして、もうひとつ感じたこと。宇宙ではなく大地。非現実ではなく、いまここで生きているという現実。イングランドやウェールズには行ったが、いまだ行くことのできていない場所、スコットランド。写真やテレビでしか見たことがないが、そんな厳しい自然環境の大地にしっかりと根を張って生きている人たちの力強さ、そんなイメージ。ステージではストロボを使用する場面も見られたが、全体的に照明は暗めだという印象を受けた。そのせいなのかもしれないが、冷たい大地の風や土の匂いがする、そんなステージだった。
- Setlist -
Christmas Steps / Friend Of The Night / Travel Is Dangerous / Tracy / Acid Food / Ratts Of The Capital / Glasgow Mega Snake / Killing All The Flies / I Know You Are But What Am I ? / Ithica 27-9 / 2 Rights Make 1 Wrong / We're No Here
- Encore -
Hunted By A Freak / Mogwai Fear Satan
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report by miyo and photos by ikesan
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mag files : Mogwai
圧巻のツアー・ファイナル : (06/11/12 @ Liquid Room Ebisu) : review by miyo, photos by izumikuma
光と音 : (06/11/11 @ Shinkiba Studio Coast) : review by miyo, photos by izumikuma
photo report : (06/11/11 @ Shinkiba Studio Coast) : photos by izumikuma
轟きとどよめき : (06/11/08 @ Namba Hatch ): review by miyo, photos by ikesan
photo report : (08/11/08 @ Namba Hach) : photos by ikesan
原始回帰 : (06/01/25 @ Daikanyama Unit) : review by ryoji,photos by yusuke
ノイズとミラーボール : (06/01/24 @ Daikanyama Unit) : review by nob,photos by izumikuma
photo report : (06/01/24 @ Daikanyama Unit) : photos by izumikuma
photo report : (04/10/07 @ Osaka Big Cat) : photos by ikesan
Busting Eardrums : (04/10/05 @ Liquidroom Ebisu) : review by shawn, photos by keco
photo report : (04/10/05 @ Liquidroom Ebisu) : photos by keco
photo report : (04/10/05 @ Asagiri Arena) : photos by yusuke
illustration report : (03/11/11 @ Nagoya Bottom Line) : illustrated by chika
photo report : (03/11/06 @ Shibuya AX) : photos by maikokko
photo report : (03/11/05 @ Shibuya AX) : photos by keco
スチュワートに敬意を表して : (03/11/05 @ Shibuya AX) : review by nob, photos by koco
photo report : (03/11/10 @ On Air Osaka) : photos by ikesan
ロックの"先"に見えたもの (01/4/28 @ Osaka Big Cat) : review by ken, photos by ikesan
圧倒的な轟音の緊張感 (01/4/28 @ Osaka Big Cat) : review by ikuyo, photos by ikesan
no title (01/4/25 @ Akasaka Blitz) : review by nob, photos by nishioka
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2006
圧巻のツアー・ファイナル : モグワイ (12th Nov. @ リキッドルーム恵比寿)
光と音 : モグワイ (11th Nov. @ 新木場スダジオ・コースト)
轟きとどよめき : モグワイ (8th Nov. @ 難波ハッチ)
ライブ治癒力 : ミステリー・ジェッツ (4th Nov. @ 心斎橋クラブクアトロ)
コラム バック・カタログ : アレクシス・コーナー(31st Oct.)
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まったりと : ザ・フューチャーヘッズ (5th Sep. @ 名古屋クラブ・クアトロ)
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初来日ライブ・レポ : シックスティーファイブ・デイズ・オブ・スタティック (15th Aug. @ タワーレコード渋谷店)
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レディオ・プロテクター・UK ツアー2006 : シックスティーファイブ・デイズ・オブ・スタティック (06/03/03 @ Sheffield The Leadmill and 06/03/04 @ Manchester Academy 3)
半年後調査 : ジ・アーリー・イヤーズ (5th Mar. @ バー・アカデミー・バーミンガム)
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おいしい組合せで : NMEアワーズ・ショー 2006 feat. ラーリキン・ラブ、フォワード・ロシア、ザ・デューク・スピリット、エルボー (21st Feb. @ ジ・アストリア, ロンドン)
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満員御礼 : フランツ・フェルディナンド (12th Feb. @ ゼップ大阪)
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真冬に汗だく続出 : カイザー・チーフス (27th Jan. @ 大阪ビッグキャット)
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2005
CD review シックスティーファイブ・デイズ・オブ・スタティック : "One Time For All Time" (12th Dec)
サヨナラは : ザ・コーラル (5th Dec. @ 難波ハッチ)
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聞いた記憶 : ダヴズ (28th Oct. @ 大阪ビッグキャット)
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最速バンド : Arctic Monkeys (15th Oct. @ The Plug, Sheffield)
コラム : The original guitar god : Davey Graham (31st Aug.)
こいぃ〜 : ザ・ポーグス (27th Jul @ 大阪マザー)
連載リレー・コラム - これを聞かずに、死ねるか! 第3回 : おひとりさま : Alexis Kornerの『Testament』を語る (2nd Jul.)
DVD review : Made In Sheffield : The Human League, Cabaret Voltaire, Heaven 17 and more (8th June. )
Fuji Rockの前に : ザ・ロングカット (20th Apr. @ The Cockpit in Leeds and 26th Apr. @ Free Butt in Brighton)
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