ブリーチ @ 下北沢クラブ251 (29th Oct '06)
Bleach週間 in東京 その1
ブリーチが久々に東京でライヴをする。しかも10月29日から11月5日までの間に6回もステージに立つ。これは行かなければということで、東京初日の下北沢251へ向かった。
自分が着いたときには、すでに演奏は始まっていて、1曲目の"踊る首"だった。ん……どうも3人の演奏が噛み合ってないような気がする。今ひとつ乗り切れないのだけど、その違和感については、ライヴ後に、ある人からこんな指摘を受けた。「急いで来たから、まだ気持ちがライヴに向かってなかったんじゃないの? みんなが乗っているのに、まだライヴの気分になってなかったんじゃない?」確かに、ライヴが進んでいくうちに、感じた違和感は徐々になくなり、いつものような明るい脱力なMCの後の"ハウリング"からは、凄まじい迫力と重量を感じさせながら、しなやかで、グルーヴもある、いつもの彼女たちのライヴになっていたのである。やっぱり体が馴染んできたのだろうか。まあ、いろんなケースがあると思うけど、確かに先の指摘にもうなづける結果になった。
"ハウリング"以降は全て新しいアルバムからの曲だった。"サムライジャングル"のトライバルなビートに「あーーーっ、来い!!」というカンナの掛け声がテンションを上げさせる。"ロックに呼ばれている"では、ミヤのヘロヘロな脱力声がロックの鋭さを持つ奇跡を体験するだろう。ダークに哀しみが疾走感する"トーチ"の重さを感じて欲しい。日本のバンドで、こういう音を出せるバンド他にいる? 重いのであれば他にもいる、暗いだけなら他にもいる、哀しいだけなら他にもいる。だけど、その3つが合わさって、かつ聞き手にネガティヴな感情を残さないバンドなんて滅多にない。これまた迫力の"スカル裁判"がこの日のラスト。東京近辺にいる人は、これからまだ楽しみがある。
-- set list --
1.踊る首 / 2.げっちゅー人間 / 3.太陽 / 4.Sun-dance (Moon-dance) / 5.ハウリング / 6.サムライジャングル / 7.右も左も支配する頭は今日も肉を食いヨダレを垂らす。 / 8.ロックに呼ばれている / 9.トーチ / 10.スカル裁判
スケジュール
11月1日 三軒茶屋Heaven's Door
11月2日 新宿Marble
11月3日 新宿Marble
11月5日 代々木ZhertheZOO
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report by nob and photos by sam
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