ザ・キャプテンズ @ 新宿ロフト (24th Aug '06)
エンドレス・サマー
久しぶりになるキャプテンズだけど、彼らはこの夏もずっとツアーを続けていた(まあ何らかのフェスに出ていれば観る機会もあったのだが……)。この日はサザナミ・レーベルのイベントで、サイクロンズや加瀬邦彦&ワイルドワンズやthee 50's highteens(現メンバーでの東京ラストライヴ)などが出るかなりの豪華メンツ。その中で20時頃に彼らが登場した。
この日の衣装は全員赤の詰め襟、傷彦は内側に自分の名前が刺繍してあるようだ。他のメンバーは外見の変化はないのだけど、目に付くのはヨースケの髪型が普通……普通としかいいようのないもので逆に新鮮だ。
いつものように"ペルシャの市場にて"が流れるのだけど、傷彦のマイクがトラブルのようで、なかなか声が出ない。だけども慌てずに堂々としていたのは、キャリアを積んでいるためだろうか。まずは"恋のゼロハン"から始まる。ステージ前に陣取る女の子たちからまさに黄色い歓声が上がる。そりゃ今までもこうしたバンドだから、歓声は上がっていたのだけど、これまで聴いたことのなかった質の声だった。それだけ、新しいお客さんが増えたのだろうか。
次の"クレオパトラ・ブーガルー"は、ブーガルーのリズムとオリエンタルなテイストの無国籍な合体。こうした無国籍さって特に60年代の日本の音楽にあったものである("ロカビリー剣法"とか)。それでいて間奏でのヒザシのギターソロに突入するところは凄まじく激しいロックンロールになっているのだ。この気楽さと激しさの両面が健在であった。メンバー紹介のあと、ワイルドワンズのカヴァーで"青空がある限り"。トリのワイルドワンズ目当ての方々にもアピールできただろう。そして"プールサイド・ビーチサイド"で、お馴染みの傷彦失神もあり、ラストは"恋は赤道直下"でヒザシによるダンス講座で締めたのだった。時間は短いが、相変わらず濃いライヴを観せてくれた。だけどやっぱり、もう1曲くらいはやって欲しいところではある。
秋にはアルバムが出るようで、相変わらず止まらない姿を見せてくれた。ただ、正直な話、この日のようなバンドの並びだったら、もう少しストイックなところを見せてくれた方が良いような気もする。楽しさと音楽的な面とのバランスはこれから課題になっていくのだろうけど、その落とし前のつけ方をどうするのか興味深く見守っていきたいと思う。
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report by nob and photos by terumi
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mag files : The Captains
エンドレス・サマー (06/08/24 @ Shinjuku Loft) : review by nob, photos by terumi
photo report (06/08/24 @ Shinjuku Loft) : photos by terumi
photo report (06/04/23 @ Shinjuku Face) : photos by keco
photo report (06/04/06 @ Shibuya O-West) : photos by keco
CD review : 失神最前線 : (06/02/21) : review by nob
Vintage Valentine : (06/02/13 @ Shimokitazawa 251) : review by shawn, photos by hanasan, ryota & izumikuma
孵化した王子様 : (06/02/13 @ Shimokitazawa 251) : review by satori, photos by izumikuma
2006年、ロックンロール最前線 : (06/02/13 @ Shimokitazawa 251) : review by nob,photos by hanasan, ryota & izumikuma
photo report (06/02/13 @ Shimokitazawa Club 251) : photos by izumikuma
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