キャプテン @ ココ、ロンドン(18th Aug. '06)
昨日とはうって変わって
昨日のHMVでは警報機発生というアクシデントによって、彼らのパフォーマンスを楽しみにしていたファンや、当のキャプテンにも気の毒なイヴェントとなってしまったが、今夜、カムデンのココで毎週金曜日に開催されるNME主催によるクラブ・ナイトでは、観客の盛り上がりやココというロンドンでも指折りのベスト・ヴェニューに恵まれ、本領発揮といえる素晴らしいライヴを披露した。
既に3組の前座が演奏を終え、今のUKロック・シーンの最前線を彩る楽曲が会場全体に鳴り響き、お客さんも思い思いに盛り上がっている。まさにこれぞ金曜の夜。ココを訪れたのは今回が実は初めてなのだが、噂には大変良いヴェニューであると聞いていた。一歩足を踏み入れた時の第一印象は、その言葉になるほど、と納得。1800年後期のヴィクトリア様式の劇場として歴史をスタートし、カムデン・パレスとして君臨していた2年前に、大規模資金を投入し再建され現在のココへと生まれ変わった。アール・デコ調の内装と、照明を始めとしたステージ設備や音響の良さが出色の素晴らしい会場である。
さて、夜も12時半を回り、キャプテン登場。白いライトに照らされ現われた5人はオーディエンスの歓声に手を振り応え、"ディス・イズ・ヘーゼルヴィル"でスタートを切る。透明感のあるシンセサイザーの音色が空間一杯に広がってゆき、リックとクレアも昨日より声が出ており個々の楽器の響きも力強い。"ブロウク"、"ワックス"、"フロントライン"と、耳に優しく肩がうきうきと揺れる様な美しいメロディなので誰もが口ずさめる。膝をくねくねさせる独特なプレイ・スタイルのギタリスト、マリオは今夜も健在、ベースのアレックス、ドラムのルーベンもアイ・コンタクトを交わしながらしっかりとベース・ラインを支えている。やったぜキャプテン、名誉挽回だよ、とこっちまで思わず嬉しくなった素敵なショウだった。
-- Set-list --
This Is Hazelville / Broke / Wax / Frontline / Why Wait / Glorious / This Heart Keeps Beating For Me / Accidie |
report and photo by kaori
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