Fire Starter Special "Towering Inferno"
@ Zepp Sapporo (15th Jul. '06)
feat. Overground Acoustic Underground, 10-Feet, Bloodthirsty Butchers
札幌の涼しい夜が燃えだした
会場に入ると、オーヴァーグラウンド・アコースティック・アンダーグラウンドのライブが始まったばかりで、音が上から降り注いでくるような、心地いいギターの音が聴こえてきた。
前半はアコースティックの手触り感と奥行きのある音に、会場全体も肩の力が抜けた雰囲気になる。音の厚みがあるのに、余計なものが取り去られたクリアな音。強めのマーティンの声に、トシロウのやわらかい声が重なり合うハーモニーはすごく気持ちがいい。
ギターのマーティンは実は幼少時代からバイオリニストである(中学生の時フロリダのコンテストでグランプリを受賞したらしい)。後半はギターからバイオリンに持ち替え、前半とはガラっと雰囲気の変わった、感情をかきたてられるようなドラマティックなバイオリンを聴かせてくれた。息のあったセッションに、「このバンドやるなぁ」という感嘆の声と、拍手が巻き起こる。
どの曲も、いい意味で音と音の間がなく流れるようだけれど、起承転結というか、物語をすごく感じた。映画を一本見終わったようなそんな気分。
もしかしたら今は手探りで実験段階というか、やりたいことを次々に試みている段階なのかもしれないけれど、この先、このバンドが続いてゆくのだとしたら、きっとアコースティックの枠をはみ出して、オーヴァーグラウンド・アコースティック・アンダーグラウンドという音楽のジャンルが新しく生まれるかもしれないなという気がした。
7月12日に1stアルバムが出ているので、ブラフマン好きの人も、そうでない人も是非是非チェックしてみてください。私は昨日買いました。普段ゴリゴリのロックを聴いている人に「実はアコースティック好きだったのかも」と思わせるような一枚です。
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report by rica and photos by q_ta
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2006
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2005
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