Coldplay @ Intex Osaka(15th July '06)
イッツ・ア・ショウ・タイム
ライヴではなくもはや完璧なショウだった。暗くて狭くて汗臭い小さなハコでのライヴもいいけれど、たまにはこうドンとおカネを使った、全曲口ずさむことのできるライヴもいいものだ。純粋に楽しい空間であった。「英語でしかしゃべることができなくてごめんね。」と話し始めたクリス・マーティンは「5年前にサマーソニックに出演するために、ここに来たんだよね」とちょっと懐かしそうに続け、"ドント・パニック"を演奏した。当時SCでサマーソニックの特番が放送されていて、新人バンドの1つという存在でしかなかった彼らが灼熱のアスファルトの上で、アコースティック・ギター1本で"イエロー"を歌っていた姿を今でもよく覚えている。あれからの時の流れを曲とともに振り返りながらの一時は感慨深いものがあった。2000年のサマーソニック出演のために初来日したあの日から、単独公演を初めて見られる日を待っていたら……軽く5年超という月日がたってしまった。
会場はなぜにインテックス大阪? その謎が解けたのは、開演予定時間を20分ほどすぎた頃の唐突すぎる登場シーンだった。なるほど……と妙に納得。足元からのかっちがちにプログラムされたかのような照明、横長のスクリーンにはさまざまな映像が流れ、時としてメンバーの映像が大きく映し出される。中盤にはステージ前方にメンバーが集まり、それを囲むように小さな照明がセッティングされる。曲の合間にはうまく照明や暗転を利用して、見せるポイントを作る。黒子のようにステージを瞬時に変えてしまうスタッフの皆様にはお見事! の一言に尽きたものだ。まさしく完璧なショウだったのだ。アンコールの1曲目"スワロード・イン・ザ・シー"ではスクリーンをはみ出し会場の壁、天井にまで映し出された自筆であろう歌詞は、まるで映画のエンドロールのようでコールドプレイの詩から届くメッセージはリアルで生々しく、思わず見入ってしまった。
ただライヴではなくショウであるが故に、流れは決まっていなければならない……。昨日のライヴにおける不満はそこだった。初めてのフルセットでのライヴだったのだけれど……"トラブル"が中盤に入ってきただけで、去年のフジロックとほぼ同じと断言してもいいかもしれない。衝撃の登場シーンとともに始まった"スクエア・ワン"の時点で、はっは〜ん。じゃあ、次アレね! 的推測は最後の"フィックス・ユー"まで見事にハマった。フジロックから1年ほぼこのセットで多くのファンを魅了してきたからこそのあのショウの完成度ではあったのだけれど……何が起こるかわからないというライヴならではのスリルというかワクワク感はちょっと薄れてしまっていた。そして1st、2nd、3rdの総括がきっちりとできた今、コールドプレイはどこへと進んでいくのだろう。
-- Set-list --(原文のまま)
Square 1 / Politik / Yelloq / Speed of Sound / God Put a Smile / Wheat it / Don't Panic / White Shadows / The Cientist / 'Til Kingdomw Come (Ring of Fire) (Trouble) / Clocks / Talk
Swallowes in the Sea / In My Face / Fix You
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report by kuniko and photos by ikesan
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