ウィー・アー・サイエンティスツ
@ fopp records、ロンドン (6th May. '06)
アコースティックでも、いいんです
今週水曜日にレポートしたフィーダーから間髪入れず中二日。今回はカムデン・タウンにある英国の小型チェーン・レコード店fopp records地下にあるライブ・スペースにて行われたウィー・アー・サイエンティスツのインストア・ライブを御報告。
昨年のデビューからあっという間にメジャーになりその人気も本国米国に負けず、ここイギリスでも相当なもの。正当ギター・ロックと掴み所を押さえたキャッチーなメロディに、むしろUKインディーの匂いが強いな、と聴き始めの頃は感じたものだ。音響設備の都合上、今回はアコースティック・ギターとパーカッションのみの落ち着いたパフォーマンスで観客をもてなしてくれた。
デビュー・アルバムに収録された一曲一曲の質の高さは、CDレビューでも触れたが、疾走するエレキ・ギターやタイトなドラミングこそが特徴であるはずの"ノーバディ・ムーブ・ノーバディ・ゲット・ハート"、"イッツ・ア・ヒット"、"ザ グレート エスケープ"といった楽曲が、アコースティック・ギターのまろやかな弦の音と共に生き生きと奏でられ、キースの歌声も伸びやかでよく通っていた。メロディそのものが本質的に良いのだから、表現法を変えてもやっぱり曲としての魅力は変わらないのだ。
セクシーな菜食主義らしいボーカルの色男キースをはじめ、ベースのクリス、ドラムのマイケルと3人ともファンの声援に気さくな笑顔を見せ会場を後に。出来過ぎなほど完璧に近い音楽性にもあぐらをかかない親しみやすさは貫禄とは違う意味での余裕。あくまでもスマートな彼らに乾杯。
-- Set-list --
Nobody Move, Nobody Get Hurt / It's a Hit / Be My Baby / Can't Lose / The Great Escape
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