buttonザ・サイクロンズ、片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティー、ザ・50回転ズ、騒音寺 @ 下北沢クラブ 251 (8th Apr. '06)

Go! West - Part.1

The Psycrons
 下北沢251に着くと、かなりの列ができていて、なかなか入れなかった。ようやくフロアの扉を開けると、すでに大勢のお客さんたちがいる。スクリーンには浅川マキだろうか? 70年代のアングラぽいフォークのイベントの様子が映し出されている。開演時間をかなり過ぎて、この日一番目、京都のザ・サイクロンズの登場である。

The Psycrons  サイクロンズはアルバム『サイクロンズの奇蹟』が音楽的にバラエティに富んで、メンバー以外の楽器も導入した音作りの作品で、それがどのようにライヴに反映されるのか楽しみではあったのだけど、ステージはあくまでも、ギター、ベース、ドラムの3人のみで、シンプルなロックンロールで攻めてきた。お客さんたちも反応よく踊り、手拍子で応える。"ヘイ!マドモアゼル"から始まり、ファズが掛かったギターとうねるベースと手数が多いドラムスが作り上げる60年代風の音にキャッチーなメロディを持つ歌が乗る。ギターのトヨオカは、激しいアクションのため、登場のときかぶっていたチューリップハットをすぐに飛ばしてしまい、モニターの上に乗ったり、お客さんの中に突っ込んでいってギターを弾きまくる大熱演。

The Psycrons  "七色の首飾り"から間髪入れずに"エイミー・エイミー"になだれ込んだところが最高にかっこいい。"ブルー・ラブ・シャドウ"の延々と続くサイケデリックなギターソロも、ブリティッシュ・ビートからサイケデリック・ロックという60年代後半のロックの歴史をそのまま体現したような展開は、決して、このバンドは過去を崇め奉るだけでなく、ロックの歴史をフラットに見ることができるということなのだろう。それは、やっぱり現代ならではの視点である。だけども、そこにちゃんと熱く気合を込められているのだ。お勧めです。

 2番目は京都の片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティー。以前、このバンドを観たときは、ミッシェルガン・エレファントだなぁと思うくらいだったのだけど、ずいぶん曲の幅が広がって、懐が深いバンドになっていた。そして、お客さんを煽り、手拍子させたりするアクションひとつひとつがちゃんとお客さんの方に向いていて、しかもフロント4人が積極的なのだ。客を乗せるために何をすべきかをバンドはよく分かっている。盛り上げるのが上手い。曲は、ザ・モンキーズ(もしくはそれをカヴァーしたセックス・ピストルズ?)やジミ・ヘンドリックスなどの引用があったり、ちょっぴりソウルフラワー・ユニオン風のものがあったり、演歌のテイストがあったりだけど、基本はロックンロールである。

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report by nob and photos by sam

photos : The 50 Kaitens | The Psycrons | So-on-g


buttonGo! West : (06/04/08 @ Shimikitazawa Club 251): review by nob,photos by sam
buttonphoto report : (06/04/08 @ Shimikitazawa Club 251): photos by sam
buttonCD review : サイクロンズの奇蹟 : (06/03/27): review by nob

The official site

The Psycrons

http://www5a.biglobe.ne.jp/~psycron/home.html



the latest album

The Psycrons

"サイクロンズの奇蹟"
( 国内盤)


previous works

"レッツゴー!サイクロンズ"
"昭和元禄NOW!第1集"



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