ブリーチ @ 下北沢シェルター (20th Mar '06)
ああああーーー、来い!!
この日の下北沢シェルターは、4つのバンドの出演があり、Bleachはトリで21時を過ぎた頃に登場した。お客さんたちはBleach目的なのか、ほとんど残っていてフロアは埋まっている。ステージのメンバーを見ると、まずは外見の変化に驚く。ベースのミヤは、髪を短く切り、キュリー夫人のようなドレスを着ている。ギターのカンナは「わんぱく相撲全国大会 江崎グリコ」というシュールな文句のTシャツを着ている。えー!? そんなキャラだっけ? という突っ込みする間もなく、ジャジーなイントロから一転、すぐにゴリゴリとした演奏に突入していく。
"ヘッドクリーナー"がこの日の1曲目だ。次の曲は、サユリのドラムに乗せて、ミヤが「ロックな心に火をつけろ!」と叫び、「さぁ踊れ!」とくり返す"ロックに呼ばれている"、そしてカンナが「ああああーーー、来い!!」と叫ぶ"サムライジャングル"とハードな新曲3連発だった。この日は全部で9曲のうち5月に発売されるアルバムから6曲、以前のシングル収録曲の"太陽"と前のアルバムからは"Sun-Dance(Moon-Dance)"、前々作からは"裸の女王"であった。それだけ、新しいモードになっているということなんだろう。ミヤがMCを始めると、「こんばんわ、ブリーチですぅ」とホレハラヒレみたいに喋り、演奏とのギャップに初めての人はクスクス笑いが起きる。
サユリが歌う"スケッチブック"もあるし、アンコールの"右も左も支配する頭は今日も肉を食いヨダレを垂らす。"は3人が交互にヴォーカルを取るなど、それぞれに見せ場があり、3人の力のバランスが均衡に近付いているように見える。そして、ハッピーというか、前向きな気持ちが強く出ているように思えた。音のハードさは相変わらずだし、歌詞も激しい言葉の塊をぶつけるようなものなんだけど、何か肯定的なヴァイブが彼女たちから感じられる。
今まで、Bleachに対して自分が封印していた言葉を敢えて使うのならば、やっぱり彼女たちはシャーマンのような力を持っているのではないかと思うのだ。彼女たちの演奏姿を見て「神懸かり」として彼女たちはシャーマンだというのは、いかにも安易であると思う。この日のMCで「性別も、人種も、国境も越えた音楽をやりたい」と、いろんなものからの自由を目指しているわけだから、「沖縄出身で激しい音楽をやっているからシャーマン」というような言葉遣いは慎重にすべきだ。
だけども、Bleachの音楽に触れると、何か日常の枠を超えた力――それは、恐れさせ、癒され、励まされ、突き放され、温められ、冷まされるような、力を感じさせるのだ。
set list
1.ヘッドクリーナー/2.ロックに呼ばれている/3.サムライジャングル/4.太陽/5.サンダンス/6.スケッチブック/7.ピーコックの法則/8.裸の女王//encore 右も左も支配する頭は今日も肉を食いヨダレを垂らす。
5/14 甲府 KAZOO HALL
5/15 郡山 #9
5/16 八王子 HAVANA
5/17 下北沢 BASEMENT BAR
5/19 新宿 Live House Marble
5/21 静岡 SANUSH
5/22 名古屋 アポロシアター
5/23 滋賀 U-STONE
5/24 大阪 十三ファンダンゴ
5/25 岡山 オルガホール
6/9 沖縄宜野湾 ヒューマンステージ
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review by nob and photos by yusuke
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"右も左も支配する頭は 今日も肉を食いヨダレを垂らす。"
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