Tatsuyuki Hiyamuta Presents "Taboo" @ Ebisu Garden Hall (17th Feb. '06)
竹中直人 (Naoto Takenaka)
等身大を見せようとすると、緊張する人らしい。耳の裏や頭をポリポリ掻いて、ベロマークのジャケットを皮肉り「ストーンズは歌わないんだけどね」と牽制し、こちらとしては予想外の「感情を込めて"あいうえお"をいう人」、「笑いながら怒る人」など伝説の一発芸を披露してくれた。わかりやすくもどこか斜に構えたネタに爆笑の渦が巻き起こる。それでも、松田優作のようなハスキーボイスを駆使しはじめた竹中のダンディさはだんだんと増していく。
川上つよし(B.)、沖祐一(Key.)、茂木欣一(Dr.)が脇を固めて演奏される一曲目は正統派バラードだった。"イースト・リバー・ブルース"じゃねぇかなぁと思ったんだが、昔一回聞いただけで記憶は曖昧、ごめんなさい。
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しかし歌が上手いのは間違いなく、伊達にYMOやムーンライダース周辺の人達と組んではいないと思った次第。続いて「欣ちゃん、欣ちゃん…」と竹中が呼びかけ、欣ちゃんは「ここにいるよ」と呟く。そんなやりとりに、ezoの記憶もあってかなぜかじんわり。そして、世の音楽好き女子が泣き出すんじゃねぇかと思った、フィッシュマンズの"いかれたBaby"。オリジナルとは違うけれども、柔らかくカバーされたその曲は、さすがに染みてくる。音楽を選んで聞いている竹中直人のバックボーンが映画『サヨナラColor』を作ったんかなー、と思いつつ、そう、次に続くのは間違いなく映画タイトルとなった曲。永積タカシを迎え入れ、鉄壁のドリームチームで歌われる"サヨナラColor"。竹中が低い声を駆使したメインヴォーカルを突き上げ、永積が上のパートでハーモニーを入れる。フィッシュマンズの繋がりが、こうも見事なコーラスワークを生むのかと、ひとしきり感激する真夜中すぎだった。
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report by taiki and photos by maki
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冷牟田竜之presents "taboo" (intro)
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竹中直人 (Naoto Takenaka)
unknown
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