buttonカイザー・チーフス + ザ・クリブス
@ リキッドルーム恵比寿 (23rd Jan '06)

その先を、観たくなる - Part 2
kaiser
 いやいや、ホント世界って広い。昨年夏もかたやメインステージ(グラスト)と雨宿りバンド(フジ)だったけれど、本国では今やキャパ5000人もどんとこいの最多数ノミネート新人なのに私達はリキッドルームで…なんとも幸せなもんだ。クリブスの時から掲げられているバンド名の垂れ幕も本国のキャパを想定して作られたものであろう、随分と窮屈そうにしている。や、余談が過ぎた。中身に入ろう。

kaiser  結論から言ってしまえば「盛り上げた!盛り上がった!短かった!」の3語に尽きる。以上!としたい不親切さをこらえながら順に解説していきたい。

 彼らは盛り上げた。ボーカルのリッキーは、例えるならば最盛期のブラーが"Popscene"を演奏している時のデーモン・アルバーンを髣髴とさせるポップスター然としたもの。フジでは途中バテていたように見受けられたが、今回は日頃のサイクリングの賜物か最後まで突っ切ってくれた。他のメンバーも各々エモーショナルな動きを見せていて、ビルドアップの感強し。

 また特筆すべきがそのエンターテインメント性。昨年後半は無敵のロックエンターテイナー、デイヴグロール率いるフーファイの前座を回ったのが影響しているのか、演奏やMCにおいての煽り方が尋常でなく巧くなっていた。この点においては、間違いなくそこらの新人と群を抜いているのが明白である。

kaiser  それを受けて、当然私達は盛り上がった。いや、実際今回の盛上がりは相当なものである。先ほどプレイしたクリブスが不機嫌になってしまうんじゃないかというくらいの歓迎っぷりで、演奏を止めても会場内をナナナの声が行き渡り、アンコールを求める声にはカイザーチーフスコールが自然発生。また、アップテンポ続きだった本編が終わってアンコールはミドルテンポが続いたが、ラスト"Oh My God"でも客側の合唱がキレイにキマった。アップテンポなビートに突き動かされただけ、ではなくてファンにきちんと楽曲が定着しているのが掴みとれた。
そして、短かった…。珠玉の楽曲がまだまだ量産に至っていないのか、はたまた体力が続かないのか理由は知り得ないが、アンコールを含めても1時間に満たないというのはやはり「もう一声」という思いが出てきてしまう。とはいえ、あのハイテンションを短時間に詰め込んだという意味で満足感も同時にあったりする。行かれた方、いかがでしたか?
まあそうした意味でも次のアルバムと、それにおけるパフォーマンスがいかなる形で展開されていくのが非常に楽しみであり、それが本国での人気とその持続や伝達のキーポイントとなるだろう。今はとりあえずリッキーのMCをお借りして彼らに祝辞。

「センジツハ、ドウモ!」。

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