button ハッピー・ディスパッチ
@ gRamouRous vol.9, 月見ル君想フ (3rd Dec '05)

転げていくのなら

HappyDiapatch
 ここのところ上手くいかないことが多過ぎる! なんでまたひとの轍を踏むようなことの繰り返しをしているのか。いっそのことなんでもかんでも真似してネタにしてやろうか、なんて。そんな葛藤渦巻く毎日にあって、なんとなく支えになるのは些細なことだったりするわけで、なんだろうか、ボクは小さな刺激に飢えてPUNK寸前だ! なんて。と、こんな風にやっていたら巡り会わせました"グラマラス"というイベント、これがまたオリジナルというか、「真似から始まりここまできました」的匂いを香らせてくるステキな催しでした。オリジナルとはなんなんだ? という感じの。ね、ほんとなんなんでしょうね。

HappyDiapatch  企画の先に素晴らしい音楽があるのなら、素晴らしい企画に多くの観衆が集まることは無いのかも知れない。なぜなら、伝説的なことがら事態、小さなところで始まるからこそ噂は膨らみ甲斐があるというものだし、裏を返せば大人数のなかで革新を起こすことは難しい、そんなことできるのだろうか... となる。大勢集まるという時点で何かが形になってしまっている感じもありますしね。と、そんなわけで小さなところでは毎日のように不定形で革新的なセッションが繰り返されています! 今日はその一部分、12月3日を語り継ぎましょう。

 会場は月見ル君想フという場所。ここはまだ新しい空間で、最近やたらと目に入るものだから気になってはいた。名前の時点でインパクトは強いし、ステージ後ろ浮遊感バツグンのお月様に始まって、美味いメシ&お酒、特筆すべき点はいくらでも挙げられる。そんなわけだから、そこに集まる出演者は青山という地理的な影響もあってオトナの魅力に溢れたひとが多く、この日も"グラマラス"の名のもと妖しいパフォーマンスで紡がれていました。

HappyDiapatch  会場に着いたと同時に企画主ハッピー・ディスパッチの出番。もはや、定刻のスタートというだけでもオモシロいが、はじめのMCで「今夜出演していただいたみなさんには多大なリスペクトを... というわけではなく、早めに潰しておかなくてはならないひとたちを集めたものです。かくかくしかじか」みたいなオモシロがあって、ニヤニヤさせてもらう。そこからというのは、書くのが野暮というくらいカッコイイことになっていて、渦を描くギター、直線のギター、ふたりが奏でる性格の異なった演奏が良い感じにスピード感覚を麻痺させてくれるし、輪をかけて這っていくベースにミニマルな楽しみ方が期待できてしまう。パフォーマンスが続くにつれ各メンバー自分勝手な動きが多くなるため視覚的にバラバラな印象を与えるが、バカやっててもほんとは... 的な、同時に芯の強さも浮かび上がらせる音楽的なパンク・ロック。なんだか気になる変なバンドです。

HappyDiapatch  この日は、とことん妖しくいくのが表向きの表情だとしたら、続くアクトからやっと企画の真意に近づけた気がする。ネオ・シャンソン歌手という表向きに"ゴールデン街ロックンロール"という革新的なものを隠し持つソワレというひと。ドラッグ・クイーンという装いに隠れた"宅録即興ソリスト"という個性をもつエミ・エレオノーラというひと。最後はマグでお馴染み爆走モノクロ特急インビシブルマンズ・デスベッド。語弊を恐れずに言うなら、彼らはだれもかれも模倣が花開いた"成果"だと思う。それが今はオリジナルと呼ばれ、今度は"触媒"となって次々と音楽をくっ付けていっている。こんなオモシロいことは無いですね。刺激がグルグル回っているのですから。

 これを機にシャンソンを知りたくなったし、企画を通じて指先ひとつ分でもハッピー・ディスパッチの核心に触れる感覚を持てた。ライヴハウスの出演依頼だけではないバンドの進め方、転がし方を、体験でもって勉強させてもらった感はあるし、企画もライヴもオモシロいバンドなんで見逃す手は無いかと。何かを起こしてる気がしますしね、彼ら。

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