Arctic Monkeys @ The Plug, Sheffield (15th Oct. '05)
「最速バンド」
11月の初来日公演のチケットは即日完売。追加公演はなんとその当日の昼、ダブル・ヘッダーですよ、Arctic Monkeys。
もちろん本国での公演は全てソールド・アウト。本国での騒ぎぶりに追随するような形で日本のメディアも騒ぎ始めたように思えてしかたない、というのは個人的な意見。
「半年後」。これ、新人アーティストにとってのひとつのキーワード。Unsignedだったアーティストがレコード契約をしたり、ライブ会場の規模がひとまわり大きくなったりと、環境が結構変わる期間。どれくらい変わるのかはそれぞれだけれど。
それにしても、いつの間にこんなことになってしまったのだろう。話には聞いていたけど、すごい盛り上がりぶり。シングルに入っている曲はもちろん大合唱だけど、それ以外の曲もかなりの確率でみんな歌っていた。コレってネットの力?メディアの力?夏の各フェスティバルでも既にかなり盛り上がっていたようだし。この子たちがいつ頃からどれくらいのライブをこなしてきたのかは知らないけど、地道にライブでファンをこなしてきた結果ってタイプじゃないのではないだろうか。とはいっても日本にいる自分にはよく分かりません。春にリリースされたシングルがラジオで流れ始めたのを聞いたのが初めてだったので。
そもそも、ここ3年のくらいのことしか知らないのだが、おそらく「半年」間で最も速く「大化けした」バンドではないだろうか。Libertinesの時がどうだったのかは全く分からないが、Franz Ferdinandの時は、「Darts Of Pleasure」が出たときはまだそれほどでもなく(ICAなどの規模でライブをしていた時期)、半年後、売り切れのLondonで見た時(Astoria規模)は、モッシュで押されて死にそうにはなったけれど、大合唱はといえば「Take Me Out」くらいで、黄色い歓声のほうがすごかった。それにくらべると遥かにこちらのほうが「すごいことになっている」という印象を受けた。アルバムが出たらどうなるのだろう。どこまで行くのか・・・。
会場は2週間ほど前に新しくオープンしたThe Plugというところ。見るにあたっては、危険は承知しているので、後ろのほうにいることにした。が、その周りさえも、そう、結構隅のほうまでがかなりの盛り上がり。大体は後ろのほうってクールに見ている人が多いのだが。壁だか柵だか、よじ登れるところは全部よじ登られているという感じで「見よう」とする観客も多くいた。
前座も同郷のMilburnという若いバンド。このころから既に合唱が始まっていた。これぞ地元?セット・チェンジの間も観客のテンションは下がることなく、みんな何か叫んでいる。テレビでみるフットボール・マッチのサポーターみたいだ。以前Leedsの街でもこういうのは聞いたことがあるのだが(ロンドンでは覚えがない・・・)、ここでは「シェッフィ〜ルドォ〜」とか言っているように聞こえたのだが……。他にも何か言っていたなぁ。
演奏が始まるといきなり肩車続出。女の子が乗っかるのなら分かるけど、野郎ですよ、野郎。クラウド・サーフはもちろんだし、水やら何やらいろいろ宙を舞うし。
自分は、人の頭ばかりでほとんどステージは見えず。時折、チラリとみえたAlex、相変わらずだったが、ちゃんとステージ中央に出て歌っているのをみると、自信ですかね、かっこよくなっていた。残念ながら、声、聞こえ方がイマイチ。疲れてる?それとも会場のせい?自分の耳が潰れてきているだけなのか・・・。せっかくの声なのに残念。バンドの演奏自体は悪くなかった。相変わらずタイトで集中力も切れてなかったし。ホント、会場によりますからねぇ、音だけは。
そう、自分は半年前、The Coralの前座を務めたのを見たことがあるのである。あの時はバンド名は分からず、バス・ドラに「なんとかMonkeys」と書いてあったのを確認できただけで、曲はラジオでかかっていた結構好きなものが入っていたので、そのバンドだと気付いたのはもう終わる頃だった。しかし、かなりマイペースながらもしっかりとしたパフォーマンスでいいライブを見せてくれたのが印象的だった。前座なのになかなかヤルな、といった感じ。(あとルックスのバラバラさも印象的だったのだが……)。
半年たってバンド自体の成長ぶりが際立つというよりは、あっという間にすっかり一般化してしまったのだと感じたからか、客の異様な盛り上がりに対してか、個人的には思いっきり興醒めしてしまい、楽しんだというよりは「確認」できたという感じ。
それでもこの日の観客、暴れたいだけで来ているというのとは違うようだ。野郎の大合唱。みんな好きなんだなぁ、このバンドが。ここまで入り込めるって、何なんでしょう?音だけじゃない。歌詞?正直、自分には歌っている内容、全部は分からない。でも歌っている皆さん、すごく気持ち良さそうでした。まぁ、そんな大合唱を聞くのも気持ちいいですけどね。と同時に、東京でもみなさん歌ってあげてほしいです。
終演後、たくさんのビン、プラスチック・コップ・・・・・・ガシガシ踏み潰されていましたね、やっぱり。ガラスの破片はコワいです。ライブに行くときはしっかりした靴を履きましょう。
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