buttonJohn Peel Day feat.I Am Kloot,
Elbow, Liam Frost, Nine Black Alps, Badly Drown Boy
and My Computer
@ Night & Day Cafe, Manchester (13th Oct '05)

「Manchester Kicks」
John Peel Day John Peel Day
 10月13日。本日はJohn Peel Dayです。英国国内だけでなく世界各地でこの偉大な人物を追悼して300以上のギグが行われます。

 幸運にもその前日、Londonで行われたBBC Radio1主催の「Keeping It Peel」というライブ・イベントを見ることができた。この日の模様は13日のJohn Peel Day特別番組の中で流されるために録音されており、実際、13日の朝からBBC内の他局でもライヴ音源を流したり、レポートされたりしていた。

John Peel Day  13日の晩をどこで過ごすか……ずいぶんと悩んだ結果、Manchesterを選んだ。会場はNight & Day Cafe。ご存知の方も多いと思うのだが、数多くのアーティストを駆け出しの頃からサポートしてきている重要なハコ。以前に一度だけ訪れたことがあり、小さいながらもその雰囲気の良さがとても気に入ったため、やはり13日はここで過ごしたいと思ったのだった。

 イベント名は「Manchester Kicks」。出演はI Am Kloot、Nine Black Alps、Liam Frost、Badly Drawn Boy、My Computer。チケットはもちろんソールド・アウトだった。

 正直、ここを選んで大正解だったと思う。久々にライブを楽しんだ、そんな感じだ。前日のLondonでのコンサートは収録用でやや慌しいものであったので、素晴らしいアーティストばかりではあったのだが、心から楽しんだかと言われればやや疑問が残る。

 この日の進行役はMarc Riley。以前Radio1でも番組を持っており、The Fallにも在籍していたことのある人物。やはりみんなJohnの番組を聴いて育ったのだ。それがいつの間にやら同僚という立場になり、彼からいろいろなことを学んだりしたそうで、ユニークなエピソードも披露してくれた。

 8時40分すぎ、I Am Klootからスタート。以前、前座で見る機会があったのだが、不覚にも間に合わず2、3曲しか見ることができなかった3人組バンド。長身のベーシストは椅子に座ってうつむいたまま演奏し、ドラムと共にスモーキーなグルーブ感を醸し出す。そしてそれが小柄なギター&ボーカルのややハスキーな声と絶妙に混ざり合う。この雰囲気はアルバムではなかなか伝わりにくいかもしれない。ライブで見るべきバンドだ。
(Latest album : "Gods and Monsters")

 それにしても、ゆったりと落ち着いた空気が流れている会場内。観客だけでなく、演奏する側にも言えることで、とても暖かい雰囲気のするイベントである。

John Peel Day
John Peel Day  いきなりスペシャル・ゲスト登場。もしやとは思っていたけどまさか本当にElbowだとは。遊びにくらいは来るかもとは思っていたが……。ギターとボーカルだけのアコースティック・セット。この狭さで聞くGuy Garveyの声……感激。半分口を開けたままニヤケて聞き入る自分の姿、誰にも見られたくない。
(Latest album : "Leaders of the Free World")

John Peel Day
 Elbowのアコースティック・セットを挟み、次は新人。バイオリンを抱えたDave Matthews似の男の子が出てきたので、この子がLiam Frostかと思っていたら違っていた。後から出てきた、残念ながらギリギリBMIが26以上(だったと思う)の男の子が本人だった。彼を見た瞬間、「あ〜覚えてる よ、この子!The RitzでThe Coralの前座やってたよ、ひとりで。Arctic Monkeysの前に。」と、思わずひとり言。あの時は愛想のないちょっぴり太めのStephen Fretwellもどきかと思ったのだが、今回はレコード契約を果たし、自身のバンドを引き連れて、愛想もよく、とても堂々としていて自信がついたように見える。これぞまさに「半年後」。

John Peel Day  次は、こちらもすっかりたくましく急成長したNine Black Alps。今回が、初アコースティック・セットだったらしい。バンドの紹介は彼ら自身の希望でこの会場のマネージャー氏。彼らのライブは今までに2回見たことがあるのだが、爆音じゃない彼らもなかなかなもの。曲名までは覚えていないのだが、アレンジが違いすぎて分からなかっただけかもしれない……。こうして聞くとソングライターとしてもすぐれているバンドだと実感。そして、さすが地元だと感じたのは観客の大合唱。日本ではさすがにこれは無理だろう。ボーカルはやや緊張気味だったが、ギターの爆音に消されず聞くと、上手い。
(Latest album : "Everything Is")

John Peel Day  そして、いよいよ本日のメイン・アクトBadly Drawn BoyことDamon Gough。いつものようにニット帽を被っているので他のアーティストが演奏しているのを見に出てきていてもすぐ分かる。話しかけられたりしていたが、知り合いがアイサツをしに来ているのだか、ファンの人なのかよく分からない。「関係者以外立ち入り禁止」と厳しく線分けをしていない、ごちゃっとした会場というのもここの特徴のひとつ。まあ非常にゆったり緩い感じで演奏していました。曲は毎日書いているのだそうで、「まだ完成してないけど昨日書いた曲」とか何とか言って新曲も何曲かやっていました。ピールのフェスティブ・フィフティズに2曲選ばれたことがあったらしく、暫くライブでは演奏していなかったようなのですが、やっていました。もちろん大合唱あり。途中、I Am Klootのボーカルがステージに乱入。とはいっても演奏に加わったのではなく、気持ちよさそうに踊っていただけですが。
(Latest album : "One Plus One Is One")

John Peel Day  この後、スクリーンにはピールの思い出を語るアーティストのインタビュー映像が流された。Peter HookやManiなどいろいろ。みんなの中のそれぞれのJohnの想い出。話の内容の全てが分かる訳ではなかったが、興味深いものだった。

 気付くともう午前1時前。ほとんどの客はここで帰っていく。

 最後はMy Computer。サポートのベーシストが上半身裸やたらと元気だった。会場に残ったコアなファンもいたりする。 (Latest album : "No CV")

 ホテルに帰り着くと午前2時を過ぎていた。こんなに様々なアーティストを一度に堪能したせいか、時間が経つのが本当に早かった。このような貴重な機会を与えてくれたマネージャー氏にはこの場を借りて心から感謝の意を表したい。


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