Doo Bee Fes vol.1 feat. Warsaw Village Band, Kilema, OKI, The Tehran Brothers @ Sunsui Unagidani (8th Oct. '05)
テヘラン〜ワルシャワ〜マダガスカル〜そしてアイヌ
- OKI -
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古くは7世紀『日本書記』に「阿倍比羅夫、蝦夷を打つ」との記述がある。その頃からすでにハスカップの地とアイヌは、中央集権的な"外国"政府の侵略対象だったといえる。侵略は豊臣秀吉の時代まで断続的に続き、江戸開幕の当初こそアイヌは交易相手だったが、やがて琉球と同じように支配の対象となる。文明開化の明治時代、アイヌは「土人」「旧土人」と公的に蔑称で呼ばれ、生来の土地を追われ、度重なる強制移住を強いられ、日本語を強制され、〈旧土人保護法〉という名の法律の下、様々な権利を制限されていく歴史は、「フロンティア」という開拓熱のなか次々と迫害され、駆逐されたアメリカのネイティヴ・インディアンのそれと重なる。
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| OKIはアイヌの伝統弦楽器トンコリの奏者として知られるアーティスト。アルペジオのような爪弾きやチョッパーのようなアタックをつけた奏法から奏でられる、その静謐な響きは、自身の内なるリズムとの対話をうながす。思わず手にしたグラスを指で弾いてリズムをとるのだけれど、小刻みな四つ打ちから裏に入ったり、曲の流れや隆盛に沿うように様々に変化する。その表情は多彩だ。小さなトンコリは澄んだ音色を奏で、大きなトンコリはちょうどゲンブリのような低音を響かせる。そこに控えめなフランジャーやディレイがかかり、その静謐で神秘的な音響世界を拡張する。 |
そして一節一節にはっきりとした母音があり、短く音節を区切った、力強くつぶやくようなアイヌ語のウポポ(歌)。アイヌは本来、文字をもたない口述の文化だ。文字の記号性は平易な共通理解を爆発的に広げるツールだが、同時に、口述による個人の〈体験〉を奪ったともいえる。OKIが語った、あるエカシ(長老)から聞いたという「海を渡る柳の橋」のエピソードは、文字の記号性では会得しえなかった体験だ。そしてぼくらは、神秘的なトンコリの響きとともに、彼の体験をまた伝え聞くのだ。五感で得たその記憶は、記号を越えた感覚として、焼きつく。それを体験するのにも、ぜひライヴで。この日はソロだったのだが、今年のWOMADで大好評だったというダブ・アイヌ・バンドでのステージも是非見てみたい。
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| インディ・レーベルPOP BIZ代表であり、このDOO BEE FESを主催したソーラブ・サダト氏のユニットがテヘラン・ブラザーズ。相棒のハミド氏はラマダン(断食月)の都合でこの日の大阪公演には来られなかったため(翌日の東京には出演できるという)、端々にオリエンテッドなペルシャ音階と叫び声のような歌を、それにタップやブレスでとるリズムをも挟んだ独奏に。後半はキレマのビートボックスとペドロのベースが加わった、スペシャルなオリエンテッド・フリー・ジャズといった趣き。 |
| POP BIZとともに二人三脚で協力しているSMASH WESTの南部氏が、このDOO BEE FESを「フジロックのオレンジ・コートの延長線上」として描いているというとおり、世界各地の様々な旋律、リズム、グルーヴとの対話を体験した一夜だった。ルーツ・ミュージックとして呼ばれるもの、その文化的要素というか種子のようなものが、体のなかに眠っているのだ。新鮮で、どこか懐かしい。そんな自身の体のなかに潜む様々なルーツの断片を再確認した時空横断旅行のような夜でもあった。そんな、いわゆる〈ワールド・ミュージック〉の本来の姿を発見、体感できるショウケース的なイベントとしても今後に期待したいし、今回ヤマト福祉財団との協力を試みたというように、ベネフィットとしても根づいて欲しい、希有で素敵な"フェス"だった。 |
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2005
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OUT OF THIS WORLD : shiba in car, Youcan, Kumi (24th Apr. @ jaz'room "nuthings")
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(28th Mar. @ Naniwa Onsen)
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photo report | 心象風景の
ピアノフォルテ : リクオ (30th Jan @ Juttoku Kyoto)
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2004
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