Kemuri 10th Anniversary Event in Ebisu 3Days @ Liquidroom Ebisu (17th Sept. '05)
凄いんだよMade in Japanは! - part3 -
お次はZAZEN BOYS。熱の引かない会場に、ヒンヤリと、しかしジワジワと流れ込む、これまた新鮮で強い風がステージ上で巻き起こる。
観始めて、そういえばまだ一度もZAZENとしてはライブを観ていなかったことに気づく。NUMBER GIRLを最後に観たのは、さていつだったか。超ハードコアなベーシストと、一見好青年風だが一度ギターをかき鳴らし始めると一気に場をさらっていく破壊的スーパーテクなギタリストと、DEBUYAでおなじみ内山くんに顔は似ている気もするが、刻むビートはスマート、なのに半端ないゴリゴリな重圧感も持つイカした新ドラマーを率いて、向井秀俊は、歌う。「間」を歌う。「間」を魅せる。始めて見る人は、何言ってんだかわかんないだろうな、と常々思うその独自の観点で、歌うというより語りかけるような散文的な歌詞と、曲間の言葉。感覚で楽しみ、感覚で魅せる。鋭く激しいギターとバンドとのグルーヴの中に、ジャムセッションが深化し内から外へ走り出すような幻想的な瞬発力を感じさせ、場を魅了する。実際には観たことはないのだが、演劇で言うならば青年団の平田オリザ氏の作る世界観を照らし合わせる瞬間がある。(複数の会話が同時に進行したり、役者が観客に背を向けてしゃべったり、聞こえないくらい小さい声でセリフを言ったりする芝居が多い)また、普段KEMURIのような、メッセージはストレートでもメロディは明るく楽しくシンガロングなバンドを好んでライブに通うような若者達には、衝撃的な音なのではないかとも思う。
だが向井氏のステージングから常に感じざるをえない、いい意味でのカリスマ性と、ふみお氏を皆が愛して止まない、その存在感の大きさとは、内側から溢れ出る「伝えたい言葉・伝えるべき言葉」の柔軟で多彩なまなざしが、似ているようにも思う。他者を巻き込む意識レベル下の説得力がある。実際、KEMURIっ子で溢れたリキッドの空間に響き渡るZAZENサウンドは、意外といったら変だが、その反応はかなり良いものであった。
ライブは"USODARAKE"“HIMITSU”GIRL'S TOP SECRET"で始まり、迫力だったのが"COLD BEAT"。ギリギリのラインで保たれる各パートのリズムが、絶妙なタイミングと繰り返しのビートで畳掛けるように広がりを増していく。挑戦的で緻密な音と言語が渦を巻いて重なり合い、次第に高揚していくこの感触。いつの間にか肩を乗り出して、客席が静かに吸い込まれていく。その後ろ姿を通して向井氏を観ると、薄ら笑いさえ浮かべているようにも見えた。
ラストは"開戦前夜"。10分近くある曲である。メンバー紹介を挟みながら、変拍子が連なり、大きくじっくり円を描いて曲は終焉に向かっていく。何故これほどまでにZAZENが支持されるのか。ライブを目の当たりにすると、その理由がよくわかる気がした。
|
report by oyumi and photos by naoaki
|
mag files : Zazen Boys
凄いんだよMade in Japanは! : (05/09/17 @ Liquidroom Ebisu) : review by oyumi, photos by naoaki
photos : (05/09/17 @ Ebisu Liquid Room) : photos by naoaki
photos : (04/05/01 @ Shinjuku Loft) : photos by saya38
未知との遭遇 : (04/02/20 @ Shibuya AX) : review by taiki, photos by q_ta
冷凍都市サッポロに凱旋 : (04/02/14 @ Sapporo BESSIE HALL) : review by ysmz ,photos by q_ta
no title : (00/07/25 @ Shibuya Quatoro) : report by 小谷育代
|
|
|