Kemuri 10th Anniversary Event in Ebisu 3Days @ Liquidroom Ebisu (17th Sept. '05)
凄いんだよMade in Japanは! - part4 -
そして最後に登場したのが、お待ちかねKEMURI!会場の熱気は更に一気にヒートアップ。後ろから人が前方へ流れ込み、ステージ前のフロアは一瞬にして大勢の人で溢れかえった。この日のライブ、バンドのセットチェンジではギターの南氏のDJや、ステージ横のスクリーンでKEMURIのこれまでのPVや写真がスライドショーになって映し出されていたりした。髪の長い頃のふみお氏や、まだ若かった頃のメンバーや、あ、これあの時の!というような貴重な映像がたくさんあって、KEMURIの10年を振り返ると共に、ライブへの期待感をいっそう高まらせる演出であった。それにしても。凄い歓声!皆がこの日を、このイベントを、心待ちにしていたことがよくわかる。
ライブはおなじみ"Prayer"からスタート。オープニングからして、メンバーもかなりいいテンションである。"THE RHYTHM"と続き、9月10月と2ヶ月連続で発売のNEW ALBUM、10/19の全曲英語詞のアルバムから、新曲"I Want To Stay With You Tonight"を。タイトルからすると「今夜だけは君と一緒にいたいんだ」という、ちょっと照れるラブソングかと思いきや、曲調はゴキゲンなSKA PUNKであり、とっても踊れる曲。気分も上がる上がる!ギターもホーンも走るドラムも、津田氏らしいベースも、かなり気持ちいい。これ、これからのライブで定番曲になりそうな予感。
そして「今日は久々の土曜日だから」と懐かしの曲、その1。1stアルバム『Little Playmate』から"Rainy Saturday"。イントロのホーンからSKAダンスで踊りまくった後にサビで合唱したら、ROCKなギターソロへ。後半レゲエビートでゆったりと体を揺らしたらエンディングまでまた走る!という、KEMURIの良さが、ぎゅーっと詰まったような曲である。曲が終わってから、ふみお氏が「ちょうど10年前に作って、作ったデモテープ持って何があるのかわからないアメリカに旅立って。雨の土曜日に離ればなれになるけど、またいい感じで会えるよね、という歌詞の内容です。10年後にやるとなかなかいいね」というようなことを言っていた。10年前かあ。暴れ終わって、ふと立ち止まり、ちょっとホロリとする人、多し。
インスト曲に続いて"In the perfect silence"から、9/21に発売になったばかりのアルバム『waiting for the rain』のリード曲でもある"Jojou no uta"へ。「力及ぶ限り 歌うべき歌がある」。9月のアルバムは全曲日本語詞である。しかし、歌詞カードの表記は全部英語。想像力を使って、楽しんでいこう、と言われているような気もする。「たった一つの愛に注ぐべき歌がある」KEMURIはいつだって「歌うべき歌」と共に在るのだ。この日の観客はそんな、彼らの歌う歌に心を寄せて、共に「ポジティブに楽しもう!」という気持ちを心の中で叫んでいたに違いない。そりゃ毎日色々あるけどさ、「さあ、気分上げてこうよ!」と。
続いて懐かしの曲、その2、"Givin Up"。速い速い!演奏側もオーディエンスも次の音が我慢できないくらいに体に音を溜め込んで、すぐ吐き出す!「ギブアップなんてしないんだ」という歌詞。皆で歌えば本当にそう決意できる。ラストは"Ohicyo"から"Ato-ichinen"へ。って、もうラスト?皆で「ヤダヤダー!!」コール。まだ始まってたったの約30分ぐらいである。短い…。けれど、その分思い切りジャンプできる。この日は本当にメンバーも調子が良さそうだ。音がガンガン前へ乗り込んでくる。かなりの迫力である。
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アンコールは昔からのファンには、もう涙モノの感動的な光景を見ることができた。2000年までトロンボーンを吹いていた増井氏がゲストで"Heart Beat"を聴かせてくれたのだ。増井氏に向けて会場から「42歳!」と声がかけられ、ふみお氏が「でもまだ飛べるよ(笑)。これくらい(かなり低い所を指指す)」と、平均30代後半とは思えないバンドの元気っぷりな演奏。そういえばふみお氏はこの夏に39歳になったというから、驚きである。10代の子にしてみれば、ヘタすりゃ父親ぐらいの年齢である。それでも彼らの音楽に心踊らされ、共に跳ねる光景は、観ていてとても清々しいし、10年経って、また10年。彼らの代表曲の1つである"Ato-ichinen"ではないが、少しずつ先を見て歩んでいけば、同じ歩幅で歩んでいける仲間達がこれからもたくさん、自然と集まっていくに違いない。
増井氏の音は、聴いただけで増井氏だとわかる音であり、PMAを胸に強いメッセージを持つKEMURIらしいこの曲を久々に彼の演奏で聴けて、本当に嬉しかった。最近は初期メンバーである霜田氏も参加していて、これだけでも嬉しい限りなのだが、増井氏でこの曲を聴けるとは、もう、お祭り気分である。
さらに、『77days』でギターを弾いていた田中"T"氏も登場で"Knockin' On The Door"。ギターを交代した南氏…、あれ、今客席にダイブしたの南氏じゃないの!?(笑)。あれ、次はコバケンさん?(暴れる人の頭で不確か)田中氏のゴリゴリのギターがまたいい感じで、ステージ上も客席も、早くも打ち上げ会場のような騒ぎようである。そして「一歩一歩、最高に幸福な音と共に歩いて行こう!」と歌う"Along The Longest Way..."。最後の最後。アンコール2回目はやはりこの曲。"P.M.A(Positive Mental Attitude)"!自分、暴れ過ぎて翌日腰痛くなりました(笑)。
最近のライブで、ふみお氏はよく「どこまでできるかわからないけど」ということを口にする。「聴いてくれる人がいて、自分達がいる」という。10年続けてきて、メンバーである森村氏の不慮の事故や、様々な出来事がバンドを襲い、その度に現実と戦い、それでもバンドを続けてきた、KEMURI。「わかんないよ。信じたら叶うかもしれないし、叶わないかもしれないよ」ふみお氏の最後のこの言葉は、きっとこの日参加した全ての人に届く言葉であった違いない。これから先、また新しいKEMURIの音楽が次々と届くことを期待して。10周年、おめでとうKEMURI!
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report by oyumi and photos by naoaki
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