Kemuri 10th Anniversary Event in Ebisu 3Days @ Liquidroom Ebisu (17th Sept. '05)
凄いんだよMade in Japanは! - part1 -
タイトルの言葉は、KEMURIのVo.伊藤ふみお氏が、この日のライブを評した一言である。
正に。日本を代表するバンドを豪華に揃えたこの日のライブ。こんなメンバーをこの値段(3500円也)で観ていいのか?ってなくらい、ヨダレもんなメンツである。NOFX来日ライブの6000円に、高い! と渋る自分も、この日ははっきり言って1万以上出してもよかったんじゃないかとさえ思った。それ程、白熱した、質の高いライブをそれぞれが見せてくれたのである。バンドの体調や環境を取り巻く様々なもの。演奏家・観客、お互いの心境の差異etc。イベントにおいて、参加バンド全てがタイミング良く、いい状態でいいライブを見せてくれることは、決して高い確率ではない。なんて幸運な夜なんだ。eastern youth、Ken Yokoyama、ZAZEN BOYS、そしてKEMURI。彼らは皆、各々が自分達の強い意志や意見を持ち、口だけでなく行動で自分達の音楽表現に対して責任を持ち続け、活動を行っている。だからこそ、音楽そのものにも、発言にも、大きな影響力を持つ4バンドであると思う。KEMURIの10周年を祝う記念すべきイベントに、相応しい一夜であったに違いない。
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ステージにはまず、eastern youthが登場。
「10年なんて、あっちゅう間!」と、"街はふるさと"をまずは熱唱。相変わらずの坊主頭に眼鏡、寝間着みたいなラフすぎるTシャツを身に纏い、声を振り絞って歌う、吉野寿。彼らを観るのは随分久しぶりだが、彼らは何一つ、変わっていなかった。いや、変わっているのかもしれないが、バンドの中心にドンと構えるその音楽に対する姿勢とか、意気込みとかが、全く持って、揺るぎないのだ。こんな風に、日本語を綺麗に丁寧に使い、こんな風に、己の言葉を真正面から伝える術を持つバンドは、そう多くはない。海外の日本語に興味がある友人へのお土産には、ぜひ1枚彼らの作品を忍ばせたいものである。吉野氏は言う。
「10年前と、この今と、随分色んなものが変わったような気もするし、何も変わってねえような気もする。それでも生きてる限り、毎日は続くんだなあ」
アルバム『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』に収録されている"何処吹く風"。当時とてもよく聴いたアルバムであるが、こうして久しぶりにライブで観てみると、アルバムの中でも特に緊張感のある曲であると、改めて実感。ベースの二宮氏の、静かな佇まいの中から刻み込まれる弾むビートも、田森氏の重く激しく世界を包むようなドラムも、そして吉野氏の『歌う』ギターも、久々に観ても、やはり圧巻であった。"雨曝しなら濡れるがいいさ"で体を揺らしながら、吉野氏に「やり直す以外になす術がない場合は、やり直さんでどーすんのっ」と言われ、ハッとする。歌詞と同じように、MCでもグッとくることを、彼は言う。しかしKEMURIとの関係の話では、「ふみお君とは実は仲良し。年に何回かしか会わないのに会うだびにひどい目にあってる。(飲みに行って、家が)どんどん遠くなるわけ。家こっち(反対)だから」と笑いを誘っていた。ラストの"DON QUIJOTE"での、イントロでの囁くような「ヤツの名を」。ため息が出る程、彼ららしい薫りがする光景。一気にまた、イースタン熱が上がってしまうようなライブであった。
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report by oyumi and photos by naoaki
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