危ダビ少年院 @ 六本木スーパーデラックス (2nd Sept '05) feat. Conti(コンチ)、煙巻ヨーコ Session + 藤乃家 舞、Optrum(オプトラム) + カコイヨシハル(from Zuinosin(ズイノシン))、Angel O.D(エンジェル・オー・ディー)、Noinone(ノイナン)、gulpEpsh(ガルペプシ)、Distest(ディステスト)
危ないミライ、ヒカリは地下から
「こーれはスゴいイヴェントが続くなぁ」とスケジュールを片手にどうとも取れるため息をつき、9月の頭は音符マークばかりで埋め尽くされていく。こんな遊び人にいつからなったんだろうと思いめぐらせてみると、イヴェント基準で音楽を楽しむようになってきた頃から自分のアンテナの向きが変わってしまったのだろうという結論に達し、バンド単体だけを追っていたころとは明らかに音楽に接する態度が変わってしまったことに気付く。
しかし、そもそも「このバンドの組み合わせが面白そう」とか「このバンドが出るんだったら他のバンドもおもろいんやろーなー」とか思うようになるには、ひとつでもめっちゃおもろいバンドが自分のなかで存在しなくては始まらない。ボクにとってそれは今回のイヴェントにも繋がるズイノシンなどあって、彼ら周辺が異常に活発なことは火を見るより明らか。そこがなんともアリ地獄の様相を呈するわけ。
"危ダビ"イヴェントのうちボクが参加したのは5月のゴールデン・ウィーク。そんな世間が浮かれる週間にズイノシン、ストラグル・フォー・プライド、MSC、ガルペプシ、etc... といった今を煌めく黒〜い原石たちを闇鍋の如く料理したのがその危ダビというイヴェントだった。で、今回ももちろんスゴいのである。
ズイノシンのギター、カコイヨシハルがなにやら奇抜なセッションを。ニューウェーヴ・オブ・ハードコア・ノイズ with ギャル(いま勝手に付けた)略してNWOHCwG界の新星エンジェル・オー・ディー。このあたりは普通に界隈で有名だが、他にもまだ知られていないノーウェーヴなバンドまたは前衛舞踊家など、めったにお目にかかれないアクトが目白押し。あまりのヤヴァさに友達を下手に誘えずひとりカメラを携え六本木スーパーデラックスへ向かった。ちなみに言い忘れてたけどオールナイト・イヴェントです、危ダビ少年院。
まず最近思うことだが、ここ六本木スーパーデラックスと大阪の新世界ブリッヂはセッション系中心のブッキングで非常に興味深い。その場所に今回初めて足を踏み入れてみてなるほどと思った。この無機質でなんにもないフラットなスペース、この地形はかなり自由が利く。高まる期待は押さえきれないわけだが、ライヴの一番手コンチのセットがおもむろに用意されている。ドラムとシタール、CDで聴く感じではふたりならではの自由度爆発もあり、シタールの音色がトランシーに響き新しいダンス・ミュージックの試みだ。楽しみなアクト。
まずズッコケたのが彼らのMC。ぐっだぐだのユルユルなの(笑)。でも演奏が始まってしまったらゆらゆら揺らすこの感覚の遊泳、ドラムのひとの眼鏡も曇るわけさ。こんどまた新しいアルバム出すらしいし近くワンマンやるみたいなのでグイグイ人気出てくると思います。要チェック、コンチ!
続くセッション、煙巻ヨーコと藤乃家舞。前者は前衛舞踊家で後者は即興系のベーシストという触れ込みだが、ボクは共に良く存じておらずこの日見た衝撃は言葉にならない級チャンピオンですわ。ギターと間違えるくらいスッゴイ繊細で過激なノイズ、それを轟音で操る鬼ベーシスト藤乃家 舞。彼の目線はしかし白タイツの彼女へ向けられるのだ、煙巻ヨーコ。先日フジテレビのファクトリーという番組収録のためあふりらんぽと彼女はセッションしたらしいが、ものスゴく暗黒的だったらしい。そのくらい視覚的ノイズが強烈な舞踊だが、地球一周して美しく思えるその魅力は大海原のようなベース・ノイズあってのものか!? いや、違うだろうな...。どっちもまた違う形でお会いしたいと思える初デートのようなアクトであった。
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もう既にお腹いっぱいのお口にグイグイ詰め込む危ダビ少年院、続くオプトラムに度肝抜けれましてよ。ドラムとある楽器で構築される即興音楽なんだけど、す、すっげー! すっげーの。なにがって楽器がさ、ドラムって楽器がどんだけ平凡に見えたことか... 蛍光灯で音だしてんの! で、あれですよ、鮮やかなまでに音色もいろいろあって、エフェクターいじってゴリゴリにノイズ奏でるんですわ。で、で、蛍光灯から音が出るときピカーって光るんでさー、いや〜分かるかな〜このビックリ。そったら突然マスクの青年がゴイーって出てきて、カコイくんが。もうダメっ、エフェクターっておもしろ過ぎる。エフェクト・ノイズ・オーケストラな彼らのライヴにまさしく目も眩み昇天。もう死んでも善しランキング上位殿堂入りです。またどこかでやって! いや、むしろもうやらないで!
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遂に冷静さを失った自分、続くアクトはエンジェル・オー・ディー。女子を含む異色のツイン・ヴォーカル、そしてツイン・ギター。ハードコアの概念を軽く飛び越えたそのスタイルとサウンド、パフォーマンス。話題になるのも分かるね、違和感ばりばりだもん。終始空間を十二分に有効活用した爆裂ノイズの宴。ストラグル・フォー・プライドにも似た"空間を生み出す"カオティックな音楽だが、どちらかといったら純粋なハードコアに近いかな。また観たい... ってオレ何回言った?
夜は長い。Noinone。ノイナンって読んで合ってる? 彼らも新しい。ヴォーカルの動きとか奇妙、ラップとか奇妙、ドラムのひとウマ過ぎ、ピンポイントで上げたらきりがないくらい異色で、音楽的にあからさまでは無いんだけど確実に変態路線いってます。なんて言うかプライマスみたいな、隠れ変態バンド発見。
彼らが終わってからなんとガルペプシが登場した。これはフライヤーに載ってなかったぞ、確か。お馴染みのマスク姿は今回スペシャルでTシャツ覆面ルック。微妙にかわいい。ヒューマン・ビート・ボックス超え怨念ヴォイスはマゾンナに近い感触でもって脳を揺らす。ファン激増も頷けるカリスマティックなパフォーマンスでありました。
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最後コンチのシタールとオプトラムがセッションという法律ギリギリの危ない出来事もありましたがボクは既に息切れ、記憶にございません...すみません。
危ダビ少年院はほんとうに危ないイヴェントでした。次回9月にもう一回危ダビシリーズがあるようです。その名も危ダビ中年院。。。 いつもギリギリアウトの映像同期ドラマー、ドラびでおをフィーチャーしてお届けするようですね。ボクはこうやって次々イヴェントに足を運んでいるのか... 。音楽が無くなっても刺激的なイヴェントだけは生き続けて欲しいと、やっぱアナーキーを前進させているのはアンテナの立ったイヴェント屋さんと素敵なバンドあってのアレなのかしらねー。
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report and photos by toddy
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2005
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