あふりらんぽ (afrirampo) @ 下北沢シェルター (Aug 18th ’05)
はじめまして、あふりらんぽ。また会いましょう、あふりらんぽ!
Magライターtoddyの猛プッシュにより、個人的に今もっとも気になるバンドだったあふりらんぽ。あのルックス、あの会場の雰囲気、今までのレポートからいろいろ想像したのだけれど、どうにも実像に結びつかない。8月18日下北沢シェルターでやっと本物の彼女達に出会うことができた。はじめまして、あふりらんぽ! 初めての遭遇、その感想は「とにかく頭の中にあった想像を軽く吹っ飛ばすパワーと不思議さをステージから放っている」だった。
SEが流れて出てきたのはメンバー…ではなくて、「HAPPY天らんぽ号」と書いた熱気球型バルーン。ステージからフロア前方を周回するあやしい物体に目を奪われる中、オニとピカが登場してきた。「これに乗って、明日北海道に行こう」。そう、次の日には北の大地でRising Sun Rock Festivalに出演なのだ。前日は恵比寿で開催されていた同フェスのキックオフパーティにも参加していたし、すごい強行スケジュール。でも、そんなことはぜんぜん感じさせないパワーをみなぎらせている。タフだねぇ、これものりにのってる証拠なのか。
最初はゆるゆるしたメロディに呪文みたいに言葉をのっけて「巫女さん!?」とも思うような妖しい雰囲気を醸し出す。お客さんがその空気に引っぱられていく様はまさに「呪文」。ずっとこういう流れなのかな? とおもいきや、2曲目からは行けー! とばかりに飛ばす飛ばす。これがあふりらんぽ、本領発揮の図なのか! いや、ライヴが進むと同時にさらにヒートアップしていくのだ。あってないような歌詞は、意味はぜんぜん分からないのに何かつかまれるものがあるし、合いの手のように発せられる奇声は三つ目四つ目の楽器だ。
ぴらぴらの衣装に赤いモールで飾り付けられたマイクスタンドという、かわいらしい演出をひっくり返すような激しい演奏にもびっくり。最初はおさげだった髪がみるみるほどけていく振り切れたドラミングを見せるピカ。このカッコ良さは想像から外れてる。いや〜、見にきた甲斐があったよ、あふりらんぽ。「今日はピカのドラムがあんまり見えなかったから、次回は違う角度から観たいな」と早くも次のライヴに行くことを考えている自分がいた。すっかり二人が創る不思議世界のとりこになってしまったようだ。
あふりらんぽ流バラード!? があったり、後半にはオニ・ドラム、ピカ・ギターというポジションチェンジが観られたりと、最後まで飽きさせない。このあふりらんぽワールドの住人になる人が後をたたないから、今日の会場は満員になっているんだろう。そして次のライヴも、またたくさんの人で溢れるのだろう。仲間でいっぱいの会場で、また会いたいね、あふりらんぽ!
|
|
|