Invisibleman's Deathbed
@ Shimokitazawa 251 (12th Jul '05)
インビシブルマンズデスベッド 「寄生虫」発売記念公演
こいつら、わかってんなあ
あがた森魚、遠藤賢司、鳥肌実……このバンドのツーマン・ブッキングはいつも「こいつら、わかってんなあ」と思わされる。そんなインビシブルマンズ・デスベッドが今回対決したのはあの町田康。またしても「わかってんなあ」だ。伝説のパンクロッカーと様式美の悪魔がガチンコ勝負。さあ、お互いにどう攻め合うのか。
先攻は町田。最初の1〜2曲目でもうヤラれる。時々にやりと笑みを浮かべながら歌う町田はどこかセクシーで、しかもその笑みがゾクッとさせられる迫力。だがそれに惑わされて、彼のヴォーカルそのものが日本人シンガー屈指のものであることを見逃してはいけない。歌詞がはっきり聞こえる。言葉がくっきりと輪郭を際立たせ、意思を持ち、心に突き刺さってくる。
「頭が腐っているのじゃよ〜!!」「うどん! うどん!!」「誰が作家じゃボケェ! 俺らはパンクロッカー!」キャッチーなメロに乗って奇妙な言葉や強烈な歌詞が飛び込んでくる。終演後、周りで若い女の子が「カッコよかったねぇ…」とうっとりため息をついていた。ふん、男だってやられちまうわい、確かにありゃ。
インビシブルマンズデスベッド。何度も観ているが、この日は出色の出来。出音もいいし、客の反応も良かった。このバンドのライヴ最大の持ち味である最終場面への崩壊過程も、無理のない流れで突入して大入りの客を釘付けにしていたと思う。
それにしてもギターの武田がいつもに増して暴れ回っていた。忍者みたいにライブハウスの壁というかほとんど天井の位置に張り付き、ありえないポジションを陣取ったままギターを掻きむしって爆音の雨を降らせる。梅雨時にインビシ・ギターの雷雨。デスベッドの奇行に目が行きがちだが、この男が新たなキーマンとして台等してきた気がしてならない。
デスベッドといえば、ここ最近は短いMCを挟むようになってきた。といっても世間話や告知をするわけではなく、ちょっとした曲紹介程度のものだが、リスナーに対して距離を詰め始めている気がした。インビシ、新章突入なのか。今後が気になる。
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report by joe and photos by saya38
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こいつら、わかってんなあ : (05/07/12 @ Shimokitazawa 251) : review by joe, photo by saya38
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