Jack Johnson w/G.Love & Special Sauce @ Tokyo Shinagawa Prince Stellar Ball (25th May '05)
プライベートビーチへ行ってきました
- Part1 -
ちょうど定時にハコへついたら、人・ひと・ヒトの波。アーティストのバックボーンに影響されて思わずサーフィンしてしまう…なんて言いたくもなる状況で。ハコはそんなに狭くない、いやむしろ広くて、ノータイNGなオーケストラのコンサートやオペラなんかも軽くやれてしまうキャパである。床も天然素材で仕上げられたフローリングであって、オーガニックなアーティスト達を待ち受ける環境としては完璧。ナチュラルなバイブスがそこかしこに漂う空間に、もう間もなく鎌のように頭をもたげるビッグウェーブが来訪するであろうことは誰もが解っていた。それを一番美味しく堪能出来る前方でライドオ〜ンしたいなぁと思いながらも、黒山の人だかりを目の当たりにし、やっぱり臆病風に吹かれた僕は、後方の波打ち際でじっくりまったりとプロサーファーのライディングを堪能することにした。
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G.Love & Special Sauce
Jimi Jazz(W.B.)の風貌はハーレー乗りのようにいかつく、アウトロゥって言葉が似合う。もちろん期待を裏切らないスラップで弦がネックに当たりバチバチと響く音や、ライトハンドも冴え渡っていて絶妙!…とソレ相応な激しい部分だけを抽出して畳みかけたいところだが、クラシカルなウッドベースの f ホールを十分に活用した音には、滲み出る潤いや温もりといったものも間違いなくございますから、そのお姿からはギャップがありすぎて、想像するのもはばかれる「繊細」という言葉を恐る恐るチョイスしてみる。おいおい「アウトロゥ」は何処行ったよ? なんて問いかけが聞こえてきそうだが、答える代わりにどうしても気になる名前について。Jimiという名に「Jazz」というニックネームを持ってくるのはやはり "Jimmy Jazz"の影響でしょう!? 一旦飲み込まれたらこんな些細なことでもツボにはまるのだ。
Houseman(Dr.)なんて名前にも子煩悩なオヤジの姿が見てとれて、たまらなかったり。まぁ、これは勝手な想像であるから気になさらずに。小刻みなハイハットが波打ち際を思い起こさせて、自分のいる位置に向けられていた気がしてならない。パシャパシャと軽いタッチで、狂いの無いリズムを煌めきとともに、提供してくれた。水を感じ、それをすくいあげてはしゃぐオーディエンス。遊び心を忘れない大人ってのは、ささやかな気配りも忘れない彼みたいな人のことを言うんだろう。
なんて言ったって、極めつけはG. LOVE(Vo.&G.)だ。これはグレートなLOVE…ってもちろんこれも本人に聞いたわけじゃないので今のところはフィクション。でも、数学における証明の問題みたいに、仮定から導きだされる答えというのもこの世には確かに存在するわけだ。Beastie Boysを思わせるラップの調子に、LLサイズの服をチョイスしたラッパーの卵達がしきりに揺れ、その頭ごしに、ブルーズの影響をもろにうけたギターを鋭い角度で切り込ませ、ガシャガシャ鳴らす彼がいる。ディスる(けなす)ことで相手を下に見たり威張ったりする人たちとは真逆な、ピースフルで行こうという心が溢れているし、同じ場の空気を吸い込んでは吐き出すハーモニカで、よりいっそう人の結束を強いものにしていった。
そんな男達が三位一体となった様を見、虜になっていく。また旧さと新しさをミックスし、ジャンルの壁をなきものとしたフリースタイラーに、畏敬の念を抱く。日本には「和気あいあい」って便利な言葉があるが、しまったな、まさか先に海外のアーティストに見せつけられるとは思っていなかった。
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report by taiki and photos by yusuke
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