コンドウ トモヒロ @ Grape Fruit Moon (24th May '05)
旅の仲間
2月にもレポートをお届けしたコンドウトモヒロのマンスリーワンマン。今回はバンドバージョンだったのだが、城戸紘志(Drums)、yosiko(Bass)のいつものメンバーに加えて、惑星・岸田研二がギターで参加! 以前から「エレキを入れたい」という話は聞いていたので(インタビュー参照)、念願かなって、という感じだ。こんなに豪華なミュージシャンが集合するライヴ、レポートしない手はないだろう。
最初はいつものようにギターとコンドウトモヒロだけで。セルフカヴァーも含む4曲をひとりでやったあと、「最初のゲスト」と紹介されて城戸紘志がステージに上がった。カホンという打楽器に腰かけてリズムと高揚感をライヴに注いでいく。2003年から一緒にやりはじめて、いまやすっかり馴染んだコンビ。楽器が変わっても新曲でも安心して、でもアレンジの妙に驚きながら楽しんで観ていられる。5曲をふたりでやった後、次にyosikoが呼ばれて3人編成に。ひとりづつ、仲間がやってきて、1つのワゴンに乗って旅が始まるみたいだ。同じ音楽の匂いをかぎつけて集まった旅の仲間。しかも、このワゴンに定員はない。
ひとまず前半は3人編成で終了。お楽しみは後半におあずけだ。
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休憩を挟んで後半が始まる前に、ライヴに遊びに来ていたthe blondie plastic wagonの篠原信夫がステージに呼ばれた。友達が遊びに来ていると、必ず1曲歌わせる、というのがこのライヴのお約束になっていて、ほとんどのミュージシャンが驚きながらもそのリクエストに応えていく。
篠原氏も当然のように1曲歌うことに。近藤さんが今もっとも気に入っているというブロンディの"Just 1 more KISS!!"をスペシャルサービス。一緒にセッションしたわけではないけれど、「近藤さんの好きな曲を聴かせよう」という気持ちで唄った彼は、間違いなく今日の旅の仲間だった。この後ギターを弾く岸田研二にしてもライヴを見に来て、自ら「一緒にやらせてください」と立候補してのことだし、こんなふうに周囲に人が集まってくるのはコンドウトモヒロというミュージシャンの人柄と歌に相応の魅力があるからだ。人を惹きつけて離さない。
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後半戦1曲だけ3人でやった後、お待ちかね、岸田研二が呼ばれてアコギ、ドラム、ベース、ギターと初の4人編成ライヴがスタートした。惑星のギター&ヴォーカルがアコギのバックで演奏なんて想像がつかないだろう? 期待半分不安半分で観ていたのだが、これが予想以上によい。まだ1回目なので堅さはあるものの、雰囲気あるスペーシーなフレーズとほどよい激しさを曲に加えている。
惑星だと、がむしゃらにかき鳴らすイメージがあったのだが、ここではうるさすぎず、控えめすぎず。今日は完璧にギタリスト・岸田研二だ。もうこうなると、「弾き語り」というよりはバンドのライヴ。"BAREFOOT DIARIES"(ベースがむちゃくちゃカッコよかった!)や"恋に落ちたままで"などのテンポの早い曲になると、近藤さんの動きも激しくなるし、PEALOUTの時のような尖った顔つきになってくる。人と一緒にやるとパワーを増すのを見ていると、この人はやっぱりバンドマンなのだな、と思う。4人で音をぶつけたり、重ね合わせたりしながらいい化学反応を起こして、気持ちもハイになっていって。"バンド"で音を出す醍醐味を見た気がした。それぞれに忙しいミュージシャン達だし、次にいつ観られるのかは分からないけれど、ぜひとももう一度観たいと思うセッションだった。
どんどん人が集まってファミリーのようになっていくコンドウトモヒロのライヴ。次はどんな仲間がこのワゴンに乗り込んでくるのだろう。
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report and photos by wacchy
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The official site
PEALOUT
http://www.pealout.jp/
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"PEALOUT1994〜2005" ( 国内盤 )
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『WILL』 ( 国内盤 )
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