button Soi Travel
feat. Futon, Spank Happy, Kiiiiii
@ Shibuya Club Asia P (29th April '05)

- intro -


 海外からは毎日のようにミュージシャンが来日するこの国際化のご時世。しかし、距離が近い割にアジアからやって来るバンドはまだまだめずらしいもの。今回Soi Travelというイベントでタイから招かれたのは、FUTONというバンド。迎える日本のバンドはkiiiiiii、そしてSpank Happy。いつもと一風変わったライブに、何が起きるんだろうと期待半分、不安も半分。まるで生まれて初めてエスニック料理を食べに行く時のようにドキドキしながら出かけて行きましたよ。

- part1 - Futon - トムヤムクンより美味
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「タイのFUTON」と言われても、ほとんどの人は「??」という感じだと思う。私もそうだった。タイでフトン。なんのこっちゃというわけである。メンバーは日本人、イギリス人、タイ人から構成され、本国ではチャートのトップに位置するくらいの人気を誇っているらしい。ここ日本でもすでに早耳な人には注目されているのか、開演前のフロアにはどんどん人が集まってくる。
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 さっきから空いていたドラムセットが気になっていたところに、ようやく5人目のメンバーSimonが入ってきた。驚いたことに、この人が入るとバンドのダイナミズムが全然違ってくる。音がよりフィジカルに、よりバンドっぽく圧倒的な質感を持って迫ってくるのだ。別に彼が元Suedeのドラマーだからといって色眼鏡で見ているわけではないけれど、やはり最初の音を聞いた瞬間だけは「こ、このスネアの音はまさしくスウェードだぁ……」と思いじーんとしてしまった。長年の彼らのよき理解者であり、今回彼らへのインタビューと撮影を行った写真家のizumikumaさんも、今回の撮影はかなり感慨深いものがあったようです。
 エレポップな"Bangkok Chemist"でステージが幕を開けると、まず目に付くのは4人のメンバーのそれぞれ個性的なルックスだ。ギターのDavidはラフなシャツ姿、キーボードのBeeは黒でビシっと決めていて、ボーカルのMomokoは超ミニ、もう一人のボーカル、タイのGeneはパンクなTシャツにスカートとパンツ姿と、みんな個性ありすぎっていうかキャラ立ちすぎ!このへんのステージ衣装の非統一性にも彼らのトランスナショナルなところがうまく現れていると思う。

 ビートのきいたダンスチューンが続く中、ステージの端にいたBeeがフロントの2人にかわってマイクをとる。この人はバンドを結成した中心人物で、バンドの中でもプロデューサー的な立場の人なのかと思っていたんだけど、こうしてフロントで歌まで歌っているのは意外だった。楽器の担当もすごくフレキシブルで、Davidが弾いていたギターを後でMomokoが弾いたりしていたのも面白かった。FUTONというバンドの中では、年齢とか国籍は関係なく全員がミュージシャンとして拮抗し、対等な立場で演奏しているのだ。


futon
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 グラマラスなポップチューン"Gay boy"、懐かしのUK歌謡曲といった趣の"Tokyo Sunset"、おなじみ"I wanna be your dog"のエレクトロクラッシュ・カバーバージョンなど、これでもかというくらいダンサブルな曲がフロアに叩きつけられ、客席の温度も、タイとまではいかないけどそれに近い暑さと湿度を保ち続けている。タイ語で歌われる"high"は悠久のアジアを感じさせる壮大なバラードで、この曲はタイではすごく盛り上がるんだろうな。それにしてもタイの人はほんとに幸せだ。こんないいバンドをしょっちゅう見ることができるんだから。

 FUTONは、自分のタイのバンドに対する貧困なイメージと知識と予想を遙かに超えていた。事前に「こうに違いない」とか「こんな感じだろう」とかあれこれ考えていたことは、ライブを見て全部吹っ飛んでしまった。食わず嫌いってこういう感覚だったのかと思う(別にタイを嫌っていたわけじゃないけど)。UKの味付けで日本の香りのするタイ風味のものなんて、想像すると不思議な感じだけど、実際食べてみるとこれがイケるのです。タイでフトン〜??なんて言って尻込みしてる人は、ぜひ一度お試しあれ。


report by taeko and photos by izumikuma


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buttonトムヤムクンより美味 : (05/04/29 @ Shibuya Club Asia P ) : review by taeko, photos by izumikuma
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