feat. shiba in car, Youcan & his friends, Kumi @ 本町 jaz'room "nuthing"(24th Apr.05)
OUT OF THIS WORLD
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じんわりと浸透していくような空気。脆さと自由とが背中合わせで共存しているような、ヒリヒリとした感覚。普通すぎるshiba in carの2人が放射する雰囲気は、聴衆の心をかくも無防備にし、緩やかな浸透圧ですり抜けてゆく。モニターの不具合等で本調子は出なかったようだが、最近少しづつ書き始めたという日本語詩の楽曲は、また趣きを異にしていて、オルタナ世代の(この日もレッチリやキャット・パワーをカヴァーしていた)オルタナティヴなアコースティック・ポップ、そんな時代の流れのなかに位置どられるのだろうか、という気もする。
なにかが生み出されつつあるのだ。だから、もっと多く聴いてみたい。
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続いて、ゆーきゃん& his friends。カステラートのような澄み切った歌声と、ナイーヴで自省的な世界観に、思わず連想したのが森田童子だったりするのだが、そこにあまり共感を見出せなかったぼく自身は、もう10代の心は持ち得ていないのだろうか、とちょっと淋しくなったり。だが例えば、10代の、とりわけ内省的な聴衆がどう評価するのだろうか、というのは興味深いし、彼の音楽もまた、時代性を内在したフォークソングなのかもしれない。
繊細すぎる歌と掛け合う、優しいクラリネットの音色とのやり取りは、そんな声に表れない会話に、耳を傾けているかのよう。
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小泉今日子への楽曲提供もあるクミは、関西を中心に10年以上活動しているだけあって、安心感は抜群。スィングするアコギと、ビートボックスをメインにスネアとハットをコンビしたシンプルなドラムスも、好感のもてる演奏で彼女を支える。安心感はステージングの確かさだけではなく、彼女が紡ぎ出す独特の世界が、心と真摯に向き合っているから、だろうか。ほんのりと暖かく、どこかきわどい。
うつろう、風と花々と青い空。 アニメ声、エキセントリック、ネガからポジまで。『OUT OF THIS WORLD』というイベント・タイトルどおり、春の夜にゆっくりと逸脱した世界への、甘やかな奈落の口を覗き見た気分。
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府下有数のオフィス街に古くからの問屋や個人商店といった下町風情の名残りをとどめる本町に、去年の秋オープンした"nuthings"。
「jaz'room」と銘打っているだけあって、コンボ・スタイルのセッションやエレクトロニクスに立脚したニュー・ジャズの地元シーンを積極的にフォローしていたり、この大型連休最後の日曜日には大谷能生、菊池成孔を迎えての講議形式のイベントなど、クラブの形式にとどまらないユニークな基軸を打ち出していて、ここ大阪でも少し異質な箱の一つだろう。
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"nuthings"のブッキング・マネジャー奥山氏は、2年前に当時の岩盤WESTで行ったフジロッカーズ座談会に参加してくれていて、それ以来の再会。実はshiba in carもその座談会に参加していて、デモを収めたCD-Rを手渡されたのが、出会いだった。ぼくは主催者として携わっていたのだが、時を経て、3者がそれぞれの立場でこうして介する「場」があるというのは、とても意義深い。
良い音楽は人の豊かさから生まれる。それは演奏者や関係者の資質だけではなく、それ以上に決定的な要素は、耳にする側に多分に内包されているのだと思う。ジャンルに関係なく、それ以上にジャンルを蹂躙して、衆目の知れるような形で関西のシーンが盛り上がれば、とは最近よく思うことだ。
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2005
この美しさは… : Mozaik, Soul Flower Mononoke Summit, Shigeru Kishida (5th Apr. @ Shinsaibashi Club Quattro)
ありやまなお湯だ !! : 有山じゅんじ, ゴーゴー木村他 (28th Mar. @ Naniwa Onsen)
ビッグバンを垣間見る : Ozomatli (16th Mar. @ Shinsaibashi Club Quattro)
語りかけると、彼の音楽がわかります : Tete, cutman-booche (15th Mar. @ Shinsaibashi Club Quattro)
有山じゅんじ (25th Feb. @ 安治川ヒポポタマス)
おんなボーカル歌合戦 : feat.FREE FROM DISGUISE, shiba in car, ひでこりべるたんset, WEDNESDAY_EVE (13th Feb @ Namba Bears)
photo report | 心象風景のピアノフォルテ : リクオ (30th Jan @ Juttoku Kyoto)
世代を超えた贅沢な一夜 : ありやまな夜だ!! 新春スペシャル feat. 有山じゅんじ, ムーヤン, saigenji, 高田 漣, TOMOVSKY, リクオ (28th Jan @ Chicken George Kobe)
10年分のイャサ、ホォヤ : 『つづらおりの宴』feat. ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、山口洋 etc. (16th Jan @ 長田神社)
2004
photo report : 矢野沙織 (18th Dec. @ Osaka Royal Horse)
「ザ・クラッシュ→フェルミン→ベタガリ」 : BETAGARR, GELUGUGU, COBRA (12th Nov. @ King Cobra)
interview : 続 : 極東戦線異状あり : 中川敬 (Soul Flower Union) (12th Nov.)
日本とキューバ、新しい才能の共演 : 矢野沙織 with ALEX CUBA BAND (28th Oct. @ Shinsaibashi Club Quattro )
CD review : 『Humo De Tabaco』 : ALEX CUBA BAND (19th Oct)
愛おしいファド ~カティア・ゲレイロという響き : Katia Guerreiro (28th Sept. @ Shinosaka Melpark Hall )
旨い酒のように : Soul Flower Union (26th Sept. @ Shinsaibashi Club Quattro )
interview : 極東戦線異状あり : 中川敬 (Soul Flower Union) (20th Sept.)
CD Review : Nas Maos Do Fad - ファドに抱かれて : Katia Guerreiro (6th Sept.)
かわちながの世界民族音楽祭 〜トランス・ヨーロッパ・フェス〜 : FANFARE CHIOCARLIA, THINK OF ONE and KiLA (29th Aug. @ Kawachinagano Lovely Hall )
波の音が聞こえない : Jack Johnson & Donavon Frankenreiter (4th Aug. @ Namba Hatch )
謙虚さと幸福のカタルシス : FERMIN MUGURUZA KONTRABANDA in Radical Music Network Festival (27th July. @ Club Chitta Kawasaki )
侘び寂び : Cat Powerand Women & Children (1st Jun @ Shinsaibashi Club Quattro )
ローマ -ベティ・イサンゴ・ドゥグ・ビルバオ- : Street Beat Festival (18th Apr. @ Piazza dei Tribuni in Rome )
ミラノ -ボブ・マーリーとジョー・ストラマーと- : Street Beat Festival (17th Apr. @ Leonkavallo in Milan )
ボルツァーノ -bad dog outside!- : Street Beat Festival (16th Apr. @ Ku.Bo in Bolzano )
ボローニャ -赤い街から煙る街へ- : Street Beat Festival (15th Apr. @ Estragon in Bologna )
フィレンツェ -日本にはない空気- : Street Beat Festival (14th Apr. @ Auditorium Flog in Firenze )
祭りだ、祭り : Shibusa Shirazu (10th Mar @ Shinsaibashi Club Quattro )
ポストモダン・ニンジャたちに時代は追いついたか : NINJA TUNE (4th Mar @ Osaka Mother Hall)
沖縄小旅行〜国際通りの喧噪と喜納昌吉&チャンプルーズ、基地の町嘉手納へ : (Mar @ Okinawa)
泥酔エンターテイナー : Gaz Mayall (13th Mar @ Osaka Big Cat)
Amore E Odio : Banda Bassotti (3rd Apr.)
僕たちはみんな同じ血の色をしている : Soul Flower Union (9th Mar @ Osaka Banana Hall)
これほど罪深いものは、ない : Ben Harper & The Innocent Crimiinals (1st Mar @ Namba Hatch)
この瞬間に存在するドキュメント : Meganoidi (7th Feb @ Osaka Big Cat)
Disc Review : karamelo santo / 『Los Guachos』 (4th Feb)
Disc Review : MANA / 『Revolucion De Amor』 (4th Feb)
Disc Review : WAGNER PA BRAZUCA MATRACA / 『el imparable transeunte』 (12th Jan)
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