BANDSTAND feat. detroit 7, Wolfmother, VHS or Beta, Pilate, MOVING UNITS, D4 @ Shibuya AX (2nd Apr '05)
- The D4 -
彼らにとってこの日は特別だった。憧れだったGUITAR WOLFと再び共演できるという意味でだ。しかし、違った意味で特別となってしまった。周知の通り、GUITAR WOLFビリー氏の死去。ファン達にしても、D4と絡んだ様々なサプライズを想像しては、ニヤけた笑みを浮かべていたはずだ。そんな喜びが突然悲しみに変わってしまったが、D4はいっさいがっさいを吹き飛ばす笑顔とシャウトで登場してくれた。
"GET LOOSE"から始まったエフェクト知らずの爆音は途切れることなく、オーディエンスを煽っていく。また、たどたどしい日本語が人間臭さを醸し出し、彼らを知らなかった者の顔にも笑いを与えていた。
ジミーの「ビリーサン、We love you, ビリーサン!」の言葉で始まったアンコールはGUITAR WOLFトリビュートだった。セイジがオーディエンスから一人を選びギターを弾かすのと同じく、選ばれたファンががむしゃらにギターを掻きむしった"Invader Ace"と"Jet Generation"。本家と張り合えるほどの壊れっぷりは、きっと狼惑星の3ミニッツ・ヒーローにも届いたはずだ。
---Set List (原文まま)---
GET LOOSE/
SAVEGE/
TRUST NOBODY/
WHAT I WANT/
PEEPSHOW/
ROCK 'N' RULE/
STOP ME COLD/
SAKE BOMB/
DIAMOND, RUBY, STONE/
FEEL IT, LIKE IT/
LADIES MAN/
EXIT TO THE CITY/
JOHN ROCK/
INVADER ACE/
JET GENERATION/
3月31日早朝、ベースウルフ a.k.a ビリー(本名・関口秀明)氏死去。翌日駆け巡った訃報に、世界中のローラー達が悲しみに暮れた。そりゃ、エイプリルフールの嘘だと信じたいさ。でも、どうやら本当らしい。3コードのみでかき鳴らす3分間の楽曲で、いかにして「LOVEROCK!」と叫ぶか。そればっかりを追求していたから、カッコいい。曲名にもなった、有名どころKAWASAKI Z750RS(通称・Z2)よりも排気量は少ないけれど、一部のマニア達から愛される三気筒のKAWASAKI KH350(通称・ケッチ)こそが、彼らだと思うんだ。
SMASHING.MAG一同、改めてビリー氏のご冥福を心からお祈りいたします。R.I.P. Billy.
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report by taiki and photos by izumikuma, sama(pic of Guitar Wolf)
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