Shibusa Shirazu @ Shinjuku Pit Inn (1st Apr '05)
湧き出すエネルギー
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23時を回ってもまだまだライブは終わりそうもない。まあ、案の定か。このバンドの持つ熱量というかパワーというか、並大抵のものじゃないんだから。総人数、ざっと数えても30名以上の規格外化け物バンド。とうていステージ上には全てが収まりきらず、一部のメンバーや機材はなんと客席にまで侵食している。そのせいで面積を奪われ動く隙間もほとんどないくらいギュウギュウになっちまってるのに、笑顔で跳ねるお客さん達もまたすごいけどねえ。
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ところが渋さはジャズの老舗ライブハウス・PIT INNでちょくちょくライブをやっているという。いや、どう考えても不可能だろ。普通に考えればね。だからこの目で確かめに行ったわけだが、やってしまうんだ、これが……。ツイン・ドラム、ツイン・ベース(!)、ギターにいたっては3本。その他パーカッションやバイオリンや多数の管楽器、お馴染み全身白塗り暗黒舞踏家や色っぽい姉ちゃんダンサーまで、思いつく限りありとあらゆるメンバーが、およそ大キャパとはいえない箱に詰め込まれて演奏するのだ。それだけでも圧巻の光景ですよ。
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初めて渋さ知らズオーケストラを観たのは2002年のフジロック・フェスティバルだった。最大級のステージ上で火の玉はぶんぶん振り回すわ、かと思えば観客席からは巨大な龍が乱入してくるわ、メンバーはなんだか異常に多いわで、とにかく音楽の常識を超えた衝撃的な出会いだった。そして同時にその時から、「こんな無茶苦茶なバンド、ライブハウスで演るのは無理じゃねぇか?」という疑問がついてまわるようになる。
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これだけの人数になってしまうと大概まとまった音になるはずがないのだが、中央に陣取った指揮者でありキーマンの不破が圧倒的な統率力でそんな杞憂をねじ伏せてくれる。緩急をつけ、音の波の大小を計算し、ソロ回しを順繰りに振り分ける。暴れ馬を自在に操る調教師みたいだ。ビールを流しこみながらの不良指揮者っぷりは"マエストロ"とは言い難くあくまで"ダンドリスト"といった感じだが、見事な盛り上げっぷりと仕切りっぷり。ちなみにこの日は個別では左端のドレッドヘアー・ギタリストが凄かった。ジミヘンみたいなぶっといソロを聴かせてくれた。
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途中で15分ほどの休憩を挟んだ長距離マラソン・ライブ。メンバーにはどう見てもオッサンて感じの人も少なくないのに、このエネルギー量はいったいなんなんだ。音楽をやり続けることによる力なのか、それとも渋さならではの何か湧き出すパワーなのか。でもこの人たち、毎回こんな感じなんだよな……。
当分、枯渇する日は来そうもない。
なお、4/19日からロシアに飛ぶのが渋さ。それまで13日の吉祥寺スター・パインズ・カフェ、17日の渋谷クアトロでのライヴが予定されているが、今回のツアー、かなりの長丁場のようで、しばらく国内でのライヴは期待できない。
「フジ・ロックの時も、日本にいないんですよ。残念です。」とは不破さんの弁だが、これを見逃したら、しばらく渋さはお預けですよぉ! |
report by joe and photos by hanasan
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mag files : 渋さ知らズ
湧き出すエネルギー (05/04/01 @ Shinjuku Pit Inn) : review by joe, photos by hanasan
photo report (05/04/01 @ Shinjuku Pit Inn) : photos by hanasan
はたして戦後に生きているのか? (05/03/12 @ Ueno Suijo Ongaku Do) : review and photos by hanasan
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