ザ・サイクロンズ @ Shinjuku Red Cloth (26th Mar '05)
京都から来た旋風
「キャプテンズが好きなら、サイクロンズも観た方がいい」と推薦されたので、新宿のレッドクロスへ行ってみる。このバンドは京都で活動しているので、東京に出てくる機会を捉えて行くしかない。何か自分の気になるバンドは地方のバンドが多くて、東京で観る機会が少ない。そうした「今日を逃すと当分観れないんだよ」的なものに、どうも弱い。
扉を開けると、200人くらいのキャパシティのライヴハウスにお客さんがいっぱい。DJがロックンロールぽいB級歌謡曲中心っていうか、何とも微妙な選曲をしている。知らない曲ばかりだ。そんな中、まずはthee50's high teensが登場する。紺のベルベットのワンピースに白のスカーフで統一された女の子バンドである。まずは、キーボード、ベース、ギターのフロント3人が「うわぁーーーっ!!!」と叫ぶ。バンド名にあるように、ミッシェルガン・エレファントが大好きですというのがよく分かるガレージぽい音を出す。天然&壊れ系キャラのキーボードはbleachのミヤ(元・祝すけ)を思い出させるし、ドラムの子のクールでかわいいのは、やはりbleachのカンナぽい。ちょっとテンポがもたつく感じもするけど、ガレージが大好きなんです、というのは伝わってくる。パロディぽく"レナウン娘"をやったり、ランナウェイズの"Cherry Bomb"をカヴァーしたり、ミッシェルの"君に会いにゆこう"風の曲をやったり(まあ、さらにその曲の元ネタは"月影のナポリ"あたりだが)で、面白い。あとは、ギターの音の悪さが改善されるのと、全体的にシャープになって欲しいと思った。
そしてDJタイムでは、ファントムギフトの"ハートにOK"、恐らくオックスの"夜をぶっ飛ばせ"(元曲はもちろんこれ)がかかったりしてサイクロンズの登場になる。
結論から言えば、凄かった。現れたメンバーは、60年代風のサイケデリックな衣装で統一し、ギターの人はチューリップハットをかぶっている。そして、すぐにチューリップハットを飛ばし、ガレージとしか言い様がない音の塊をぶつけてくる。その速さや激しさやダイナミックさは、家帰ってから思わず、スモールフェイセスやドクターフィールグッドのCDを引っ張り出して聴いてみたりしたくらいである。彼らの背後には、シンプルなロックンロール、先に挙げたバンド以外では、ストーンズや初期ビートルズの感触がある。
もちろん、GSらしいメロディや歌詞だったりするんだけど、ソリッドな音と歌謡曲的な情緒が上手く組合わさって、疾走感と相俟って、気分が盛り上がってくる。曲のタイトルは"七色の首飾り"とかで、いかにもってものなんだけど、GS的な情緒に寄りかかり過ぎないっていうか、根っこが60年代の洋楽&邦楽にしても、日本のガレージバンドの系譜に連なり、ちゃんと今のロックとして聴けるのだ。これは凄いよ。かっこいいし、ロック魂と歌謡曲魂がせめぎあうスリルが味わえる。まあ、例えれば、キャプテンズがビートルズ的だとしたら、サイクロンズはストーンズ的なイメージ。タイガースとテンプターズでもいいんですが。それにしても物販でCDを買うけど、はっきり言ってCDじゃライヴの良さが、いまいち伝わんない(曲の良さは分かるけど)。でも、CDよりライヴがいいっていうのはこれから期待が持てる。これは絶対にライヴを観るべきだ。
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